Wシリーズもこれで最終巻ということで、どういう風に終わるのかとても楽しみです。近未来的な物語で繰り広げらる人工知能やロボットやウォーカロンなどが進化したその世界が人間にとってどうなっていくのかとても気になります。
今までのおさらいはこちらから
■Wシリーズ1巻 彼女は一人で歩くのか? 感想
■Wシリーズ2巻 魔法の色を知っているか? 感想
■Wシリーズ3巻 風は青海を渡るのか? 感想
■Wシリーズ4巻 デボラ、眠っているのか? 感想
■Wシリーズ5巻 私たちは生きているのか? 感想
■Wシリーズ6巻 青白く輝く月を見たか? 感想
■Wシリーズ7巻 ペガサスの解は虚栄か? 感想
■Wシリーズ8巻 血か、死か、無か? 感想
■Wシリーズ9巻 天空の矢はどこへ? 感想
Wシリーズ10巻 人間のように泣いたのか? 感想
何かすごいことが起こりそうな予感で物語が進んでいきます。ハギリ先生に何が起こっているの?どうなっているの?って考えながら読めて楽しかったです。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
特に期待していたような物語の決着というものはなかったです。人工知能が今後どうなるとか。人間の子孫繁栄手段がどうなるかとか。ちょっと残念です。ラスボス的なあの人も出てきましたが、特に何もなく。あのクローンさんの細胞はどうしたんでしょうか?消化不良です。物足りないです。本当にこれで最終巻だったんでしょうか?
ウォーカロンと人間の違い
1巻に出ていた魔法の言葉みたいなのも結局なんだったんでしょうか?ウォーカロンを停止させるおまじない的措置があらかじめ施してあるとかそういう意味合いだけだったんでしょうか?びっくりするぐらいの仕掛けがしてあると思っていたんですけどね。あの人が仕組んだいろいろんなことがそろそろ発動するとかじゃないんでしょうか?
アクションのスケール
なんかもっとすごいことがこの世の中で起こっているんだと期待していたんですけどね。ハギリ博士が狙われているところは壮絶でおもしろかったです。ハリウッド映画並みでしたね。
人間が人間らしくなった
結局ハギリ博士とウグイが人間っぽくなったということなんでしょうか?人間が機械に頼らない環境に置かれると、人間らしくなるということなんでしょうか。たまたまこの本を読み終わった今日、ソフトバンクの通信障害が起こる事件が発生して驚いています(2018年12月6日読了)
人間は便利な物に頼りすぎているんではないでしょうか?これを機にいろいろ考えてみるのもいいのかもしれません。便利すぎるのも困り物ということでしょうか。
人間の感情
結局ハギリ博士とウグイが本来の人間らしさを取り戻し、ふたりの恋の行方で子孫繁栄もどうにかなるとかそういうことなんでしょうか???人間の感情というのもが人間たらしめているんでしょうか。個人的にはアネバネが好きなので、今回は思った以上にしゃべってうれしかったです。
結局アネバネの性別はわからなかったですね。彼なのか彼女なのか。個人的には女装が似合う彼の方がいいですけどね。普段無口のアネバネがチェスが得意という情報が知れてよかったです。
次回作に期待
新シリーズが始まることを期待しながら待っています。絶対まだ続きがありますよね?マガタシキ博士がこれで終わるわけはないですよね?結局、彼女はどうやって人間であり続けているんでしょうか?