葉山透

霊能者のお値段 お祓いコンサルタント高橋健一事務所 感想

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霊能者のお値段 お祓いコンサルタント高橋健一事務所 (幻冬舎文庫)

霊能者のお値段 お祓いコンサルタント高橋健一事務所という小説を読みました。霊能関係とかの不思議系なお話が好きですし、作者の葉山透さんの0能者ミナトシリーズも大好きなので、期待してわくわくしながら読み始めました。おもしろくて冒頭から引き込まれます。

霊能者のお値段 お祓いコンサルタント高橋健一事務所 感想

登場人物の名前が高橋健一さんというすごく普通のお名前にびっくりしました。今までの葉山透さんの作品の登場人物は九条湊だったり竜胆くんだったりと、どこかちょっとおしゃれな名前の人が多い気がしていたので驚きました。

 

といっても小説のタイトルにも記されている高橋健一さんですが、主人公というのとはちょっと違う感じがしましたね。この物語の主人公というか語り部さんはまた別の人です。

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

御祓いも慈善事業や人助けではないんだなぁと勉強になりました。お金っ大事ですね(笑)事前準備やらでいろいろお金がかかるものなんですね。霊の前に現れて、えいやってやればいいだけじゃないんですね。奥が深いです。

 

魅力的なバランス

それぞれのキャラクタがー魅力的でよかったです。そしてそれぞれのキャラクターのバランスがよかったです。主な登場人物は3人でした。主人公三田村潤くんは不幸な生い立ちを感じさせず落ち着きがない感じですが、いい子ですし、花坂ハルトさんも全然嫌味な人じゃないのがよかったです。

 

ほんわかおおらかで情けないところもありつつ子どもっぽいけどやさしい感じです。高橋健一さんはもうちょっと優しくというか固いのが取れるともっといい感じですよね。3人で仲良く(?)いろいろなことを解決していって欲しいですね。

 

シリーズ化希望

ぜひこの小説もシリーズ化して欲しいですね。あとがきにあったハルトさんの活躍や潤くんのご家族の話とか、高橋さんのお金の話もぜひ読んでみたいです。続きを楽しみに待っています。