路生よるさんの「地獄くらやみ花もなき」という小説がおもしろかったので、今回「折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。」も手にとってみることにしました。
折紙堂来客帖 折り紙の思ひ出、紐解きます。 感想
「地獄くらやみ花もなき」のもっとマイルドで女性バージョンって感じでよかったです。あっちのお話より、こっちのお話の方がほっこり感動して涙する系のお話成分が多めでした。視界が涙で滲んで、心が温まります。優しさに包まれている後読感で、よかったです。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
「地獄くらやみ花もなき」に引き続いて、こちらでもジャイニズムが使われています(笑)折り紙の写真かイラストが欲しかったですね。折角綺麗な折り紙なんでしょうけど、自分の想像だけでは限界があります。私もそこそこ手先が器用な方なので、子どもの頃は折り紙が大好きでした。
1枚の折り紙で折鶴付きの扇子が折れました。あとは手ではなく足の指で鶴を折ることもできました(笑)今はできるかどうかわかりませんけどね。また久しぶりに折り紙を折ってみたいですね。どうせなら大作に挑戦してみたいです。
魅力的なキャラクターたち
クラスメイトたちも魅力的なキャラですよね。てっきりみんなで伊豆でアルバイトするのかと思っていたので、ちょっとそこは残念でしたね。少年たちが仲良く過ごすのを見ていたかったです。と思ったら次のお話は以降は結構、少年たちが出ていてほほえましかったです。
心温まるストーリー
ウォード錠?イラストが欲しかったですね。よくドラマやアニメで見る、かわいい感じの鍵ですね。これぞ鍵っていう古風でおしゃれなアンティークな外国の鍵という感じです。鍵穴が前方後円墳みたいな感じですね。このお話も心温まるいいお話でした。
続編希望
おもしろかったです。綺麗で優しい折り紙と不思議な世界の心温まる物語でした。ぜひシリーズ化して欲しいですね。今度は折紙堂に来てくれる妖怪さんたちがもっと活躍してくれるとうれしいですね。あとは蒼生さんの生態(?)や仕組みについて知りたいですね。おじいちゃんとの家族のやりとりももっと読みたいですね。そしてまた少年たちとの青春という名の学校生活や彼らが仲良くしているところも期待したいです。
あとは町内会というか近所のご老人たちとの交流とかにも期待したいです。古きよき商店街?下町?の絆ある繋がりみたいなものももっと読みたいですね。そしてもっと人間が、気軽に折紙堂に妖怪がらみの相談やただの雑談なんかしに集まってわきあいあいとしていると楽しそうですよね。妖怪と人間とか楽しく幸せに暮らしている姿が見たいです。