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眠りの神 感想

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眠りの神

 

安楽死、考えさせられるテーマですね。ちょっと重苦しくなっちゃいましたが、お話としてはおもしろかったです。

眠りの神 感想

全体的にはよかったですが、シリアス系するのか、謎解き系にするのか、どっちつかずの印象がもったいないかなと思いました。重いテーマを扱うので、そのまま感動系のまま貫くのか、もっとライトなミステリでいくのかにして欲しかったなと思っちゃいました。

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

 

設定がもったいない

前半の重苦しい雰囲気から急にミステリになってびっくりしました。そして海外のお話かと思いきやあとは日本の事件でしたし、それもちょっと残念でしたね。せっかく海外の同僚(?)のひととなりも紹介されていたいのに、全然生きてこない設定でしたしね。

 

危機感が足りないぞ

あとは余計な描写とかもいらなかったかなと思いましたね。スープ屋さんとか、なぜわざわざゲストハウスに泊ったのかとか、オーナーさんがお値段変わらないから個室にしてあげるよって言われて断った気持ちとか、ちょっとわからないんですよね。

 

女性でひとりでさらに海外(彼女にとっては日本は異国の地)なのに、ちょっと意識が緩くないですか。 日本は電車に乗るときおしりのポッケに財布いれて防犯意識低すぎとか、言ってる癖に、自分はもっと緩みすぎだろって思っちゃいました。危機意識を持とうよ。

 

いろんな国の人が宿泊していた設定も別にいらなかったなと。あと刑事さんもわざわざ神奈川県とか警視庁とかわける必要あったのかな?あとそんなにべらべら情報を教えてくれるものなんでしょうか?

 

納豆大好き設定も何も生かされていなくて残念です。ハンナも病気になったりして、安楽死について悩むのかと思ったらそういう展開もなかったですね。たぶん犯人は違う人だよね。って感じで終わっちゃいましたね。