なぞとき遺跡発掘部の1巻の時、主人公田中灯里ちゃんの性格が自分に合わなくて、今回の2巻目を読むかどうかすごく悩みました。彼女にはすごくイライラさせられたんですよね。イライラして嫌な気分になってまで読む小説かな?と考えてしまいました。たまに1巻目がおもしろくない小説でも、2巻目からはおもしろくなる小説があるので、がんばって読んでみることにしました。
今までのおさらいと3巻以降の感想はこちらから
■なぞとき遺跡発掘部1巻 卑弥呼様はどちらにいますか? 感想
■なぞとき遺跡発掘部3巻 弥生人はどう眠りますか? 感想
なぞとき遺跡発掘部2巻 甕棺には誰がいますか? 感想
主人公の性格が少しマイルドになっていて安心しました。これならまだ我慢できます。ということで「なぞとき遺跡発掘部」の続刊が出たらまた読もうと思います。でも今回の小説の謎解きはちょっと物足りなかったですね。その謎は遺跡や発掘である必要があるのかなという謎解きばかりで残念でした。
というかむしろ古代の遺跡や発掘は何の関係もないというものでしたね。しかし相変わらずこの作者日向夏さんは小ネタの使い方が上手です。そこは感心します。私でも知っているネタを上手に調理して小説に生かしていて羨ましいです。才能なんですかね。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
なぞとき遺跡発掘部1巻の時は、結局、卑弥呼は何の関係もなくてびっくりしましたし、残念でなりませんでした。でも今回は一応甕棺は出てきました。この最後の謎だけがかろうじて遺跡とか関係あるかなという感じでしたね。古代遺跡や古代のロマン好きが期待して読むとかなりの肩透かしで残念な気持ちになっちゃいます。でも日常ほのぼの系の軽いミステリだと思えば楽しめます。
古賀一族
灯里ちゃんと古賀先輩の関係がほのぼのでいいかもしれませんね。古賀先輩のおうちのご飯事情についていけないですね。それは「おやつだろう!!」というツッコミはみんな我慢しているんだろうか。古賀先輩ファミリーの周りの人はいい人ばかりなんですね。そして古賀先輩の下の名前は幸嗣っていうんですね。
「教鞭を借りる」?そんな言い回しって存在しましたっけ?教卓とかの間違いかな?それともホワイトボードのこと?資料のこと?ん?とちょっとそこが引っかかってしまいました。私が何か勘違いしているんでしょうか?ちょっともやもやします。
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