織守きょうや

響野怪談 感想

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響野怪談 (角川ホラー文庫)

 

響野怪談という小説がどの程度のホラー物語なのか気になります。同じ作者織守きょやさんの記憶屋は全く怖くなかったんですよね。

 

超短編という感じで物語が進んでいきます。やはりこの作者さんは、男同士とか男の人たちを描くのが上手だと思います。下手に女の子が絡まない方がおもしろいですね。

響野怪談 感想

読み終わりました。さくさくと読み進められてよかったです。全体的なホラー度は記憶屋より上です。ただオチも意味もないお話もあって「で?」「だから?」って理由を探しちゃいそうになりました。

 

ホラーってただ単に怖ければよくて、納得できる理由とか意味とかそういうものは期待してはいけないんでしょうか?

以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

1話目を読んだだけでは全く怖くありません。このホラー物語に意味や明確なオチを求めてはいけないんでしょうか???怖いというより気持ち悪いなというか、気味が悪いという感覚ですね。

 

お兄さんの人数

読んでいくうちに、家族がひとり既に亡くなっているのかなという印象を受けます。お兄さんがひとり足りないのかな?子どもの頃に亡くなった秋也兄さんと双子のお兄さん?って感じがしますね。これからおもしろくなるといいなと読み進めていきました。だいたい自分の予想通りでしたね。

 

家族関係

そして何気にお父さんがいい感じでした。お母さんがどうしたのかの描写なくてちょっと寂しかったですね。女っ気がないのはうれしいですが、ちょっと気になった家族関係でした。

 

ホラー物はもやもや

そして最後の最後は、またどうこちらが解釈したらいいんでしょうか?という感じで終わっていて、もやもやします。個人的には1話目も釈然としなかったので、そこにつなげてすっきりと終わって欲しかったんですよね。

 

そういう1話目の仕掛けかと思って期待していたんですが、何もなくて、ちょっと残念でした。やっぱりホラー物にに謎解きとか納得とか理由とか意味を求めてはいけないんでしょうか?