雪乃紗衣さんの新しい小説ですね。彩雲国物語はアニメから入って大好きになって、小説も何度も読み直すほど、はまったんですよね。そんなわけで今回のエンドオブスカイもおもしろいといいなと思って読み始めました。
エンドオブスカイ 感想
読み終わりました。近未来な世界観や設定、キャラも魅力的だったんですが、物語のテンポやキャラのいいところが生かしきれていなくて残念でした。病の原因は簡単に予想がつきましたしね。物足りないところも多々ありましたが、最後はいい感じに終わっていてよかったです。
恋愛か、遺伝子研究か、SPと警護対象のやりとりか、裏社会のお話なのか、進化という名の退廃的な未来のお話なのか、病気の話なのかどれかにひつに的を絞った方が、読む方としては読みやすかったのかもしれませんね。レアリアよりは読みやすかったですけど、やっぱり彩雲国物語の方が断然に物語に引き込まれておもしろいんですよね。
あと急に視点が入り乱れたり、文章が読みにくい箇所ががあったのが残念でした。もっと勢いがあって続きが気になるという仕上がりだと、うれしかったんですけどね。物語としてはすごくおもしろいわけでも、すごくつまんないわけでもない。可もなく不可もなくといったところでしょうか。正常と異常、遺伝子のことについてはいろいろと考えさせられました。そういう意味ではおもしろかったです。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
雪乃紗衣さんの新しい小説ですね。彩雲国物語はアニメから入って大好きになって、小説も何度も読み直すほど、はまったんですよね。でもちょっと最後があれ?って感じで残念でした。作者さんの好きなものを書かせてもらえなかったのかなとか、作者さんは実はコメディ路線じゃなくて真面目路線で書きたかったのかなと感じました。
彩雲国物語
最初はちょっといい子ちゃんすぎて鼻につく主人公って感じでしたが、タンタンが出てきたあたりからすごく人間味がでてきてよかったんですよね。彩雲国物語は女の子ががんばるコメディ路線の逆ハーみたいな感じで楽しかったんですけどね。
なんか急に最後は駆け足で終わって残念でした。私が好きだったキャラの銀の腕輪の設定とかなんだったんだろう?と思います。他にも放置された伏線とか結構ありそうですよね。はじめの神様設定とか。
レアリア
その後、発売された新シリーズのレアリアはとっても読みにくくて1巻で挫折しました。内容は全く覚えていませんが「ポンコツレナート」っていうフレーズだけは今でも覚えています(笑)雪乃紗衣さんの今度の新作はおもしろいといいなと思いながら、恐る恐る手にとってみました。
エンドオブスカイ
主人公は男の博士でかなりの変人で、もっとミステリアスでクールで異次元な感じかと思ったら、すごく普通の女の子(?)って感じでしたね。だからと言って感情移入がうまくできたかといわれると、そうでもなかったのが残念でした。
文章と視点
文章は視点が急に変わったりするのに付いていけなかったです。さっきまで博士の視点で語っていてたのに急にSPの心の内を語ったたり、博士の視点なのに急に少年の行動に移ったりと、ん?誰がどうした?何を思った?って混乱しちゃいました。同じ時系列で書きたいなら、せめて段落を分けて欲しかったです。
せっかく物語はおもしろそうなのに、何度も読書の思考が止まって、物語に没頭できず、もったいなかったです。カジノで遊ぶシーンは必要?ダミアンはグリーンなの?正常の基準がわかんないなぁって悩んじゃいました。緊迫した場面なのに、ダミアンがしゃべってるの?エドワードがしゃべってるの?って何度も確認しちゃっいました。誰のセリフなのかわからなくて、イライラしちゃったり困惑したり疲れちゃいました。
惜しい
世界観やキャラは魅力的なんですけど、いまいちテンポが悪いというかなんというか、登場人物に愛着が湧くほど掘り下げられていなくて、もったいない感じでした。あとは全体的になんか物足りなかったです。キリアンやダミアンやフェイもジーンもまたどこかで登場してくれるとうれしいですね。ただエドワードが完全なる当て馬でかわいそうだったなという感じですね。
思わせぶり
ジーンさん「言いたくないから言わない」とか「まぁ、いいか」など余計な思わせぶりは発言はやめてほしいですね。読んでいるこっちはもやもやしちゃいますよ。と思ったら最後の最後に説明があったので、まぁよしとしようって感じですかね。そしてあれはダミアンが作成したの?キリアンが編集したの???