大人の男性2人と小学生の女の子ひとりの、3人組みが謎を解くお話です。というか自称作家さんだけは、謎解きはしていませんけどね。あと事件が特に「山手線」である必要がないのが惜しいですよね。どうせならもっと電車に絡めた謎が発生すると、題名に嘘偽りがなくてうれしいんですけどね。
でもお話のテンポもキャラもよくて、読みやすくてよい小説です。あと、さりげなく作中で、作者である七尾与史さんの他の小説がおすすめされています(笑)
今までのおさらいと3巻の感想はこちらから
■山手線探偵1巻 まわる各駅停車と消えたチワワの謎 感想
■山手線探偵3巻 まわる各駅停車と消えた妖精の謎 感想
山手線探偵2巻 まわる各駅停車と消えた初恋の謎 感想
今回もとっても表紙のイラストがかわいくて好きです。でもメイド喫茶の場面って必要だったのかなって思っちゃいましたね。アヤメちゃんもなんであんなキャラだったんでしょうか?ミキミキさんの執事姿はよかったですけどね。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
前回のこれから国家の存亡がかかっているっていうすごい依頼にとりかかる予感はなんだったんでしょうかね。おもしろくなりかけていたのにその話の続きではないのが残念です。どうせならそっち路線の話も書いて欲しかったんですけど、まさかのそういうオチですかと、かなり残念でした。あとはたまにシホちゃんの心の毒舌が、えげつなくて辛いときがありますね。もっとマイルドにしてあげて欲しいですね。
事件の謎
今回の事件の謎はすぐわかちゃったのでちょっとつまんなかったですね。1巻はどうなるの?何がどうつながるの?って楽しかったんですけどね。霧村さんやシホちゃんより読者が早く謎が解けちゃうと「名探偵さんよ、もっとがんばっておくれ」って思ってしまいましたね。
でも今回、あらたに加わったキャラがなかなかいい味出しているので、今後にも期待したいところです。そしてやっぱりシホちゃんの放課後や休日の行動が親にばれたらどうなっちゃうんだろうって心配になっちゃいますね。
シホちゃんと霧村さんの最初の事件
そしてまたシホちゃんと霧村さんの事件が語られませんでしたね。実は結局、その事件は語られることがなくて終わるパターンなんでしょうか?ちょっと不安になってきました(笑)山手線3巻こそはシホちゃんと霧村さんの最初の事件のお話でありますようにと祈っておきます。
あぁそういえば、あの凶器というか証拠品は誰がどう処理したんでしょうか?ちょっと気になります。あとは雑誌の話をしていた2人組も気になるところですね。3巻目に登場するんでしょうか?
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