話題のミステリ小説「屍人荘の殺人」を読みました。本格ミステリかと思いきやまさかの○○○物ですごくびっくりしました。結論から言うと驚きましたが、楽しめました。終始、切羽詰って焦った感じはありましたけどね(笑)まず「屍人」は「しびと」って読むのだとずっと思っていたら「しじん」なんですね。
読んでいる途中でふりがなが出てきて初めて知りました。私はずっと題名を間違って認識していましたね(笑)本の表紙にも日本語のふりがなは表示されていませんよね?英語は書いてありますけど。
※2018年12月6日追記・なんと『屍人荘の殺人』が映画化決定です。神木隆之介さん、浜辺美波さん、中村倫也さんで実写映画化決定だそうです。ちょっとびっくりしています。あの演出はどうするんでしょうね。気になります。「密室連続殺人に探偵達が挑む新感覚ミステリー」ってなっていますけど、私としては「それは違うだろ!!」と思っています(笑)
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■屍人荘の殺人シリーズ2巻 魔眼の匣の殺人 感想
屍人荘の殺人 感想
出だしは軽快なライトノベルミステリな感じで始まって読みやすいですね。そして途中まさかの○○○出現でびっくりしました。題名から、まさかこんなことになるなんて考えられませんでしたよ。本格ミステリ×ライトミステリ×○○○ものといった感じでしょうか。
クローズドサークルでミステリの謎もあれやこれを掛け合わせてあっておもしろかったです。でももっとすごいことになるのを期待していたのでちょっと残念でしたね。すごい着地点の大どんでん返しが待っていると勝手に期待していました。
っていうか、すごいすごいって前評判を聞いていたのが、まずかったですね。期待値が無駄に上がってしまいました。でも映画化や2時間物のサスペンスドラマとかにしたらとっても映えそうです。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
出だしは軽快なライトノベルミステリな感じで始まって読みやすいですね。金田一少年の事件簿を彷彿とさせる感じです。私の脳内で勝手に明智恭介さんおの声が声優の宮野真守さんで再生されます。たぶん私の中でキャラのキャラクターのしゃべり方と雰囲気が、東京喰種の月山習さんっぽいイメージだからなのだと思います。
でもちょっと違う気もしますね。シュタインズゲートの鳳凰院凶真(岡部倫太郎)さんでもないし、桜蘭高校ホスト部の須王環?うーん、もっと変な王子様的な感じな気がするんですけど、どのキャラクターだったのか思い出せません。
ヒロインが好きになれない
剣崎比留子さんの外見はとってもかわいいけど、しゃべり方はかっこいいタイプなんですね。と思っていたんですが途中、無理やり恋愛シーンみたいなのを入れようとするのは、いらなかったなと思いますね。
正直、今そんなことしている場合じゃないでしょ!!となってだんだんと比留子が好きになれなくなってきました。さらに女の子のあざとさみたいなのが出てきて嫌な感じでした。主人公の葉村譲くんがまともな感性の持ち主でよかったです。
比留子さんに憤ってくれて安心しました。これで 彼女が美人だから仕方ないよって言って何でも許していたら、主人公ですら嫌いになるところでした。
どれが伏線か考えるのが楽しい
登場人物の名前の覚え方がよかったです。私も主人公と同様、登場人物の名前を覚えるまで何度も一覧表を見ちゃいます。どの文章が伏線なんだろうとわくわくしています。たぶんエレベーターの重量オーバーとか気になりますね。
私の発想だと小さい人ならたくさん乗れるねよと思っていたんですが、主人公たちの見解だと男の大人でも荷物を持つと数人しか乗れないねとなっていて、こういう発想があるのだと驚いてしまいました。私は自分が小柄なのでそういう発想はなかったですね。
子どもならもっといっぱい乗れるよねという方に思考が偏りますね。なかなか興味深かったです。果たしてエレベーターの重量オーバーはミステリに関係あるんでしょうか?楽しみです。七宮の目薬も何か関係あるかな?
まさかの○○○物
孤島や洋館に閉じ込められるクローズドサークル系の本格ミステリかと思いきや、まさかの途中から○○○パニックという展開で驚きました!!そして、えっつーーーーあの人が!!突然に戦線離脱です。
これで主人公は堂々と××になっちゃうのかな?切なすぎます。生きていると願いたいです。ちょっとあまりに展開に心が付いていけません。冷静になれません。作戦だと思わせて欲しいです。最後にどんでん返しでびっくりさせて欲しいです。笑顔でハッピーエンド?で終わって欲しいです。
犯人は誰なんだろう?
あの人物の顔がわからないならきっと進藤じゃないんだろうなと思いたいです。あと×××の仕業でもないと思います。自我を保った○○○。そういう発想はなかった。それなら明智さんも生きてるかな?生きているといいな。というか怪しいのは星川さん?恨みを晴らそうとって自分で言っているから悪いことをしている自覚はあるんですね、七宮。
管理人の菅野さんの生い立ちを聞くと彼が怪しくなっちゃいますね。妹というのがそういうことでしょうか?誰かと共謀していたりするんでしょうか?でもこの○○○パニックの中で凶行に及ばなくてもと思うんですけどね。でも本人にとってはそういう問題ではないのかもしれませんね。
探偵あるところに事件あり
事件の引き寄せ体質。これもある意味名探偵の宿命というかこの場合は反対かな。変な事件に引き寄せられるから必然的に自分で解決せざるを得ない。というか解決させないと生き残れない。でもね、わざわざ彼女がこの合宿に参加せざるを得なかった理由がないですね。逆に彼女の引き寄せ体質の所為で、事件が余計にややこしくなってしまったのかもしれませんね。
本題に関係ないところが気になる
瀟洒。ちょっと待って簡単な漢字にはふりがなが振ってあるのに、これには振ってないし意味がわらない。今ちょうどいい場面なのに。読書を中断して用語を調べます。読みは「しょうしゃ」意味はおしゃれ、あけぬけた。とからしいです。
話の流れから言って、反対の意味かと思ったので意外でした。あとは主人公が嘘をつく理由がちょっと薄いなって感じでしたね。そういえば犯人の動機はいたって普通でしたね。普通すぎるぐらい平凡でしたね。っていうか、動機がこれ以外のことだと意表をついていて、おもしろかったのになと思っちゃうぐらい王道な理由でしたね。
もっとすごい心の闇とかを期待していたんですけどね。うーん、他人のためにそこまでできる理由とかも、もっと納得の行くものが欲しかったですね。最後は比留子さんが主人公を救った女神みたいに見えなくもないですが、なんかひどいなって思ってしまいました。主人公の感情に配慮して欲しかったです。
物語の最後「みんなで仲良くすればいいじゃん」
結局、最後、主人公は助手になったのか、ならなかったのか、わけわからないですね。うん?って思って何度も読み返しちゃいましたけど?どういうこと?助手じゃないけど愛好会のメンバーってこと?それなら最初から3人でやろうって言えばいいじゃないか!!比留子!!って思ってしまいますよね。
明智さんを仲間外れにする必要があったんだろうか?比留子ちゃん嫌な女の子だなぁ。わざわざ他人の者を盗らなくても、自分で他の人を自分の助手として探せばいいじゃん。それこそ主人公が嫌いそうなことじゃないですか。
そして物語の最後のところだけは、かなり後になっての未来とかそういうことなんだよという演出なんでしょうか?比留子の巻き込まれ体質に主人公も嫌々巻き込まれるようなって、次第に諦めて彼女の助手をしているというパータンなんでしょうか?
いろいろどうなったの?
あとあの大学教授みたいなのはどうなったんでしょうか?もっとなんかすごい黒幕パターンかと思っていたんですが、特に何もなく残念ですね。そしてなぜ比留子はこの合宿ににどうしても参加したかったんでしょうか?助手が欲しいなら、この合宿以外でも方法はいくらでもありましたよね。というか彼女が参加したおかげで変なことになったんじゃなかろうかと思っております。
やはり比留子死神説で決まりでしょうか。彼女がでしゃばってこなければ、ことはもっと穏便に済んでいたんじゃなかろうかと思ってしまいます。本当になんで他人を不幸に巻き込む体質だと自覚しながら、行かなくてもいい他の部の合宿なんぞに無理やり参加したんでしょうか?納得のいく理由が欲しかったですね。彼女さえいなければ、彼は生きていたんじゃないかと淡い期待を抱いてしまいます。
続編がありそう
屍人荘の殺人は続編が出るんでしょうか?明智さんと主人公の冒険を読みたかったです。もしくはそれに比留子を+した3人で事件を解決して欲しかったです。そして冒頭のあの意味ありげな手紙とかなんだったんでしょうか?もっと最後になんか意味を持たせて欲しかったですね。期待した気持ちの答えを与えて欲しいです。まぁ続編が出たら読んでみようと思います。
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