織守きょうや

記憶屋1巻 感想

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記憶屋 (角川ホラー文庫)

 

織守きょやさんの霊感検定がおもしろかったので、他の小説も読んでみることにしました。まず作者のプロフィールがすごすぎてびっくりしました。まずイギリスロンドンうまれなんてかっこよすぎると思っていたら、霊感検定とは別のペンネームでホラー小説系の賞を受賞とか、これまたすごいなぁと思っていたら、とどめは、現役の弁護士さんなんだそうです。

 

ご本人の努力ももちろんすごいと思いますが、単純に順風満帆な人生で羨ましいなって思っちゃいました。私の人生はいつになったら拓けるんだろうって悲しくなっちゃいました。日々真面目にこつこつ地味に生きている人間にも、そろそろなにかご褒美が欲しいところなんですけどねぇ。びっくりするぐらいの幸運が降ってこないかなぁ。

2巻以降の感想はこちらから
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記憶屋1巻 感想

記憶屋は冒頭から引き込まれる内容です。すごくミステリアスで続きが気になります。どうなっていくのか楽しみです。おもしろくて一気に読んじゃいました。内容的には、ぞくっとくるような恐怖は感じませんでした。どちらかという切ないなぁという印象です。ホラーという感じでなかったです。

 

私は恐怖系の物語は大人になったら苦手になってしまったので(笑)安心して読めました。子どもの頃はひとりでリングの映画を見ても怖くなかったんですけどね。というかそもそもひとりで見れたということにびっくりですよ。世にも奇妙な物語も子どもの頃は大好きだったんですが、大人になってからは怖くて1度も見ていないです(笑)

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

途中にあったお話は、素敵なコンビだなと思ったらまさかの展開でびっくりしました!!このコンビでいろんな話が読みたいなと思っていたらまさかの展開でした。思わず涙があふれ出てきてしまいました。でもその涙は記憶屋に関するお話で出た涙じゃないんですよね(笑)

 

普通にこの高原さんという弁護士がいい人だったという涙なんですよね。イケメン弁護士さんと強面だけど料理上手な男性コンビの話がもっと読みたかったです。それこそ事件物みたいなちょっぴりミステリなシリーズ物を読んでみたいです。

 

本業が弁護士さんなら事件の話とかリアリティがあるものが書けそうですよね。でも守秘義務とかがあって物語にはできないかもしれませんね。この2人のお話のシリーズ化を希望します。

 

物語のラストが残念

物語の最後はちょっと納得できませんね。なんでそれしちゃったの?って感じで残念ですよ。全体的にきれいにまとまっているとは思いますけど、納得できません。なんで本人が嫌がっているのに勝手に××しちゃったんだろう?

 

実はそうしなければならない必然性があったんだとか、そうしないと自分が死んじゃうとか、自分の記憶が一週間しか保持できないとか、何か同情できる理由が欲しかったですね。そうでないとただの自分勝手の人間ですからね。

 

ただの自己満足ですし、勝手にそれしちゃったのが特に痛いです。しかもその理由が自分の××のためですしね。ひどいの一言に尽きちゃいますよ。それにそもそも嫌ならやらなきゃいいんですもん。なんで××だっただろうとかの理由とかも教えて欲しかったですね。

 

あと結局、記憶屋に記憶を消された人のその後のお話とかも知りたかったです。ということで今ちょっとすきっりしていません。記憶屋2巻、3巻はどんな物語になっているんでしょうか?とりあえず続きを読むことにします。

 

やっぱり途中の弁護士さんのお話を膨らませて欲しかったですね。高原智秋さんと外村篤さんのあの物語が1番好きでした。

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