霊感検定は小説の表紙のイラストがすごくかわいくて手にとった本でした。2巻が出た時にBOX版を1巻2巻を2冊同時に買いました。2013年に購入していたのに、なんだかんだ忙しくて読めなくて、そのうちこの小説の存在すら忘れていました(笑)やっとこのたび読むことが出来ました!!数ページめっくてみると読みやすくて冒頭から物語に引き込まれました。
そんなわけであっという間に読み終わってしまいました。もっとはやくに読んでおくべきだったと後悔しちゃいました。全体的に軽くてそんなに霊的なホラー要素も怖くなくて、キャラたちがとっても生き生きしていていいお話でした。楽しかったです。
2巻以降の感想はこちらから
霊感検定1巻 感想
関西人が主人公で関西弁をしゃべるお話を私はあまり読んだことがないので新鮮です。私の頭の中で藤本修司くんの似非関西弁が繰り広げられています(笑)関西弁って聞くとあぁって思うんですけど、実際に自分がまねしてしゃべってみようと思うと、ちゃんと再現できないんですよね。すんごい怪しい人になっちゃいます。
冒頭タイムトラベルものかと思っちゃいました。未来の自分の娘とかパレルワールドの女の子が助けに来てくれたのかもと思っちゃいましたね。バトルアクション系の霊感物でもなかったですね。藤本くんと伐くんが親友になる話でもなかったですね。いいコンビだと思うんですけどね。むしろヒロインいなくて、この2人が主人公でもよかったんじゃないかなって思っちゃいました。
作者さんのお名前が読めなかったです。織守で「おりがみ」さんなんですね。なんて読むんだろう?「しきもり」さん?とか、がんばって読んでみたら違いましたね(笑)
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
キャラたちが愛らしかった
伐晴臣くんがツンデレすぎて好きですね。健気な忠犬です。ヒロインがこんなに大人しい子っていうのは珍しくて、かわいかったです。最近のラノベだと気の強い女の子とか、わがままな女の子とか、あざとくがんばってます系が多かったので、小さくてかわいい女の子で新鮮でよかったです。羽鳥空ちゃんがかわいかったです。夏目歩くんもよかったです。腹黒設定もなくふつうにいい人でしたね(笑)
そしてなんだかんだんで筒井遥くんがすげー!!人間バリアーよりもその性格に惚れた!!ということで(?)主人公は藤本修司くんでいいんですよね?と途中から疑って読んでました(笑)伐くんでもよさそうですが、なんか違う感じでしたしね。ヒロインが誰を選ぶかとかそういう物語なのかどうかもよくわかんなかったですしね。ヒロインが空気なことも結構ありましたしね。急に会話に加わってきて、そこにいたの!?って思う場面が多々ありました。もっとヒロインに存在感をあげてください。
霊感検定
そして何気に最後がシックスセンスっぽくてよかったです。そして題名にもなっている「霊感検定」なので、主人公は実は馬渡先生なんじゃないかななんて思っちゃいましたよ。最後の最後にそうくるかでしたね。でもどうやって物を持ったりできてるんでしょうか?そこのところをもっとうまく説明して欲しかったですね。そしてこの物語の主人公は藤本くんでいいのかな?空ちゃんとふたりでの表紙ですねしね。
伐くんの立ち位置がちょっとかわいそうでした。藤本くんと伐くんがお互い憎みあいながらも実は信頼している親友だ!!とお互いの命を預けて悪霊と戦うシーンとか見たかったですね(笑)それに冒頭で藤本君のバイトのかわりに、伐くんが雇ってくれるという展開だと思ってたら、普通に先生が雇ってましたしね。ちょっと残念でそこは拍子抜けでした。雇い主だから伐君に逆らえないっていう、藤本くんが屈辱に耐える設定が欲しかったところですね。そうすると空ちゃんにもなれなれしくできないとう感じがあってもよかったかなと思いました。
文章が読みやすいけど物足りない
何箇所か意味が反対になっちゃってる文章があって惜しかったですね。何度読みなおしてもみても、やっぱり意味が通じなくておかしいと考え込んじゃいました。編集さんとかに、ちゃんとチェックされたりしないんでしょうか?あとあまりにも簡素になりすぎている文章も読みやすいんですが、ちょっと物足りなかったですね。たまに説明不足で折角の伏線が台無しだよ。もったいないよって感じがしちゃいました。
もっと効果的に伏線回収というか演出ができていれば、もっとあっと驚けて感動できたんだろうなと思っちゃいました。でも全体的にとてもテンポが読みやすくてよかったです。話の続きも気になるという感じでよかったです。ホラー要素も少なめで安心して楽しめました。
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