ジンカン宮内庁神祗鑑定人・九鬼隗一郎「呪いを鑑定する」という小説についていた帯に目を引かれて手に取ってみた本です。三田誠さんという作家さんは、初めて読む作家さんです。楽しみです。呪いを鑑定するってどいうことでしょうか?ファンタジー系ですか?ミステリ系ですか?オカルト系ですか?ホラー系ですか?いずれにせよ私にとっては心惹かれる設定です。不思議な謎が大好きな私には心躍る小説です。
ジンカン宮内庁神祗鑑定人・九鬼隗一郎 感想
映像にしたらすごく映えそうな物語でした。迫力があっていい感じになると思います。美や魅せる感じを追求してくれるとよりうれしいですね。ドラマ化より映画化に向いている作品なような気がします。CG技術満載の特撮でやって欲しいです。でも陳腐じゃなくて本格派でこだわって欲しいです。ちょっとホラーチックな感じの演出でも、かっこいいと思います。たまに本当にぞくっと怖くなっちゃうシーンがありましたしね。主人公にも語り部さんにも、それぞれドラマチックな過去がありそうなので、そちらも楽しみです。新たなる仲間も加わって次の展開が楽しみです。ってこの物語はシリーズ化されますよね???期待して待っています。
※以下ネタバレは含まない程度の感想です
主人公とは
九鬼さんって表紙の細身の全体が描かれているイケメン風の人かと思ったら、どーんとでっかく描かれている強面で筋骨隆々のたくましい(と思われる)人の方だったんですね。ちょっとびっくりというより、えぇかなりの衝撃を受けました。彼の方が主人公なんですね。ラスボスポジションかと思ってしまいましたよ(笑)その構図ではそう思っちゃうのは仕方がないですよね。でも語り部さんはイケメン風の優男さんの方でした。
語り部さんと主人公の関係
でも題名になっている人と語り部さんとは別の人っていう物語はよくありますよね。その時の主人公ってどっちなんでしょうか?忘却探偵シリーズの掟上今日子さんはタイトルに名前を使われていますが、語り部さんはいつも違う人なのに主人公は今日子さんだと思っています。ばけもの好む中将シリーズは、中将さんより語り部さんの方を主人公だと認識している自分がいます。出屋敷市子ちゃんシリーズは語り部ちゃんより市子ちゃんの方が主人公だと思っていますね。この違いって何なんでしょうね?自分でも不思議です。私以外の人はまた違った感想を抱いていると思いますし、そう思うとおもしろいですね。