「京都烏丸御池のお祓い本舗」のライトノベル小説を読んでみました。お祓い系の話はおもしろそうだなと思って手にとってみたんですが、いきなり海外の俳優さんや映画の話がでてきてびっくりしました。すでにこの世に存在している○○に似ているって書いちゃうと小説の表現としては楽だろうなと思うんですが、小説としての技量とかとしてはどうなんでしょうって思っちゃいました。
描写が残念
俳優のジョニーデップさんに似てるとかやってしまうと、表現が陳腐になって、もったいないです。彼が出演している映画の題名の羅列とかをされちゃうのも、なんだかなって思っちゃいました。元ネタを知らないと全然楽しめないというマイナスポイントでもあるんですよね。小説がうすっぺらくなっちゃいます。ネタで勝負するのではなく、この人なりの表現をして、描写に深みを持たせて欲しいですね。まだ読み始めたばかりなので、今後おもしろくなるといいなと期待しながら読んでみたいと思います。初めて読む作家さんの小説です。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
全体的な軽いノリについていけませんでした。物語の展開やキャラ設定がちょっとなぁって感じでした。携帯小説っぽい感じですね。やはり自分には携帯小説っぽいようなタイプの小説は合わないものが多いみたいです。何も考えずに軽くあっさり笑いながら読める小説より、深みがあって考えさせられる物語の方が自分は好きなんだなと再確認しました。あとは私としては、はしたなくて品がなくて嫌だなって思う行動が、色気があると表現されていて、私とは感覚が合わないんだなって思ってしまう部分があったのも残念でした。まぁ、何も考えずに気軽に楽しむ、ひまつぶしの娯楽小説としてはいいのかもしれませんけどね。
おじさんシュー
今回この物語で1番心に残ったのは「おさんじシュー」ですね。何度見ても「おじさんシュー」(おじさん臭)と読み間違えて、全然おいしそうなシュークリームが想像できなかったことですかね(笑)おじさんの加齢臭が漂うシュークリームが浮かんできちゃいましたよ。