神様と御用人シリーズとはまた違った神様のお話で、おもしろかったです。ダークな設定とか主人公たちのキャラは好きだったんですが、お話上、人の闇の部分みたいなのを読まなくちゃいけなくて、それが精神的に辛かったですね。人の感情の負の部分を連続して何作も読むのは、結構精神にきますね。
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■カカノムモノ2巻 思い出を奪った男 感想
■カカノムモノ3巻 呪いを欲しがった者たち 感想
ドロドロな感情が苦手
そのシリアスで重苦しい箇所さえなければ、雰囲気とか私の大好きな部類のお話なんですよね。不思議な感じとか、ダークな雰囲気とか、美形とか大好きなんですよね。その読んでいて辛くて苦しくなっちゃう嫌な部分をもっとさらっと扱って欲しかったなと思います。そうすればもっと読みやすかったかなと思います。全体的にはどちらかと言えば女性向きのお話ですね。
※以下少しだけネタバレを含む感想です。
負の感情が苦手
1話目からOLの嫉妬心とかちょっと女性特有のドロドロとした負の感情を読ませられたのは辛かったですね。しかも最初はその女性が主人公だと思っていたので我慢して読んでいましたが、主人公でもなかたという。それなら細かい仕事の内容とかそういう部分はいらなかったのになという感じでしたね。
私、現実っぽい話は苦手なんです。どちらかというと現実逃避をしたくて小説を読むタイプの人間なので、小説の中の話が現実の延長というよりも、さらに現実より辛いのは読んでいて全く楽しくないんですよね。たとえ感情移入できたとしても(笑)
この話以外の他の話も結構、そこまでの描写がいるのかなぁって感じの現実的部分の説明が多々見受けられて自分としては残念でした。あと偏差値いい高校に入っている子は理解がはやくてびっくりですね。
蛇の神様じゃないのね
題名の「カカ」は「蛇(へび)」の古語だと思っていたので、違った意味でちょっとびっくりしました。どうせならこちらの意味も持たせると、もっと神様っぽいのになと勝手に思ってしまいました。
続編が楽しみ
カカノムモノは1巻って書いてなかったんですけど、明らかに続編がありそうな物語ですよね。最近は売れないと続編も書かせてもらえないんでしょうか?ってそれは昔も同じだったかもしれませんね。子どもの頃に読んだ、田中芳樹さんの創竜伝(何巻か忘れてしまいましたが)のあとがきを読んだ時、衝撃でしたもん。
売れっ子作家さんでも売れないと「1巻」ってつけてもらえないなんてとびっくりしたのを覚えています。ということでカカノムモノはおもしろかったので、ぜひ続刊を希望します。
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