はやみねかおる

ディリュージョン社の提供でお送りします 感想

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ディリュージョン社の提供でお送りします (講談社タイガ)

 

結論から言うとおもしろかったです。ただ残念なのは主人公です。主人公の女の子「森永美月」が終始むかつくんです。ですが時々いい仕事します。それだけが救いでした(笑)主人公にイライラして何回も読書が中断してしまいました。そんなことは普通ないので、私にはめずらしい経験でした。自分に合わない主人公がこんなにも辛くて苦痛だなんてびっくりしました。ただストーリーはよかったです。主人公の性格が変わるか、男の子になれば、まだ私は受け入れられるかもしれません。

 

主人公とは

この「ディリューション社の提供でお送りします」と同じ作者の「はやみねかおる」さんが描くほかの物語「モナミは世界を救うシリーズ」のモナミの時も思ったけど、この人の描く女の子がちょっと偉そうで苦手です。「都会のトム&ソーヤシリーズ」の時は男の子コンビだからあまり感じませんでしたね。そういえば「虹北恭助シリーズ」も女の子の方が強かった気がしますね。なんでこんなにも拒否感がうまれるんでしょうか?この主人公が自分で詳しく調べようとしたりしないで、自分勝手で偉そうなところが鼻につくんでしょうか?それとも気遣いができないところ?頭悪そうでも一所懸命がんばっている女の子が見たかったなぁ。

 

 

※以下ネタバレを含まない程度の感想です

 

 

本当になぜ私はこの主人公がだめなんでしょうか。言動や思考が失礼なんだろうか?なんだか読んでてイライラさせられちゃうんですよね。これが女の子じゃなくて男の子だったら納得できたんだろうか???うーん、どうなんでしょう。こんな女の子がいたら嫌だ!!って私の脳が拒絶反応を起こしちゃっているんでしょうか。不思議です。やっぱり苦手だなぁこの子。うーん他人に対して配慮がないから?自己評価が高すぎるから?空気が読めないから?他人に配慮できないから?実力もないのに偉そうだから?他人を不快にさせる天才です。

 

 

内容的には好きなんだけど

この子、無知なのかと思ったら撞球がビリヤードっていうことは知っているのね。とちょっと驚きました。内容的には芝居ごっこみたいな感じでいんでしょうか?もっと近未来的な電脳系か、もしくは何でもありなファンタジーな世界かと思っちゃいましたが違いましたね。ゲームを作るって言う都会のトム&ソーヤ的な感じかな。8の倍数ってなんか関係あるの?急にそんなことつぶやかれてもって感じなんですが。内容的にはおもしろそうでいい感じなんですが、主人公が好きになれません。そういえばモナミシリーズもモナミちゃんの性格の所為で1巻で挫折したんでした。

 

 

共感や応援が大事なのかな?

なぜこの子が好きになれないのかわかったような気がします。自分に似ていないので感情移入もできないし、共感も出来ない。さらに応援してあげようという気にもならないからなのかもしれません。ふつう主人公って自分と違う性格なことがほとんどですが、ふつうは嫌悪感は抱かないですね。たとえ自分と違っても応援してあげたいとか、この先どうなるんだろうとか一緒にハラハラドキドキ共感できるのが主人公なんじゃないのかなと改めて思いました。やっぱり主人公の性格って大事なんだなと思いました。

 

 

理由を教えて

途中この子を見直した箇所がありました。でもそれ以外は…残念でした。時々役に立ったとき、なぜ役に立ったかの説明がなかったのが残念でした。なんでとっさにそんな行動ができたの?その理由が説明されていたら、すごく納得できたんですけどね。都会のトムアンドソーヤの内藤内人くんみたいに「神の味噌汁」系の生い立ちがあれば納得できて、すっきりしたんですけどね。彼の関係者なのかな?何らかの繋がりがありそうですね。私が忘れているだけで、どこかのシリーズで登場していたかもしれませんね。