紅霞後宮物語は毎回歯切れがよく、楽しく読んでいたんですが、正直前回の5巻の後味が悪くって、6巻を読み始めるのがものすごく苦痛でした。今度はおもしろいよね?大丈夫だよね?いつものように軽快な感じでおもしろい感じに戻っているよねと不安になりつつ意を決して読み始めました。
今までのおさらいと0-2巻以降の感想はこちらから
■紅霞後宮物語1巻 感想
■紅霞後宮物語2巻 感想
■紅霞後宮物語3巻 感想
■紅霞後宮物語4巻 感想
■紅霞後宮物語0-1巻 伝説のはじまり 感想
■紅霞後宮物語5巻 感想
■紅霞後宮物語0-2巻 運命の胎動 感想
■紅霞後宮物語7巻 感想
■紅霞後宮物語8巻 感想
■紅霞後宮物語0-3巻 2人の過誤 感想
■紅霞後宮物語9巻 感想
■紅霞後宮物語10巻 感想
■紅霞後宮物語0-4巻 星降る夜に見た未来 感想
楽しさが少し戻ってきました
重い雰囲気ではありましたが、ところどころ、くすっと笑える場面があって楽しかったです。やっぱり暗い雰囲気じゃなくて楽しいところの方が読んでいて安心しますね。
※以下少しだけネタバレを含む感想です
王太妃とか小玉さん好きの妃さんたちのやりとりが好きですね。あと今回1番気になったのは小玉の甥っ子の丙さんですよ!!やっと満を持して彼の登場ですね。彼の性格もなかなかいい感じです。彼のラブロマンスが今後どういう風に展開されるのか気になりますね。
そして約1名不穏なオーラを発していましたが大丈夫でしょうか?尋常ならざる負のオーラなんのでかなり心配です。話が急にそっち方面に傾いちゃったりするんでしょうか?それにしても小玉さんのあの台詞がかっこよすぎます!!惚れ惚れします。妃ちゃんたちがお熱をあげる女性が女性に憧れたり惚れたりする感覚ってこういうものなんでしょうか?
あとがき
前回あとがきが無かった分、今回はあとがきが長かったですね。この作者さん、あとがきでさらっと大事な設定を言っちゃったりすのでびっくりします。今回はちょっといい訳っぽい感じが含まれていましたね。小玉と文林の愛について語られていましたけど、それは本文で語って欲しかったな思います。
2人について納得はできましたけど、それがあとがきでの説明文章で読者に納得させるって言う手法はちょっと残念でしたね。本文が長くなってもいいので物語として読みたかったです。そして説明されるというよりは、登場人物の行動なり言動なりなんなりで、読者に感じ取らせて欲しかったなと思います。出版にあたっての諸事情があったのかなとは思いますが、やるせない気持ちになりました。
壮大なる世界観
あと紅霞後宮物語全体の世界観の構想がずっと先まで考えられているのはすごいと思うんですが、なんかそれも、あとがきで語らずに小説にして欲しいなと思ってしまいましたね。始めは構想が壮大ですごいなって感心して読んでいたんですが、最後の「毎年年末にドラマが放送されます」のくだりでちょっとなんとも言えない気持ちになっちゃいました。
自分の設定した世界観が大好きなんだろうなぁと…なんだかんだ言ってこの作者さんの書く物語が好きなので、紅霞後宮物語の続きも楽しみですし、また違う時代の違う人たちが活躍するお話も読んでみたいですね。
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■紅霞後宮物語0-2巻 運命の胎動 感想