佐藤青南

行動心理捜査官・楯岡絵麻1巻 サイレント・ヴォイス 感想

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サイレント・ヴォイス 〜行動心理捜査官・楯岡絵麻 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

 

行動心理捜査官・楯岡絵麻シリーズ1巻サイレント・ヴォイスを読みました。同じ作者佐藤青南さんの「オイディプスの檻 犯罪心理分析班」がおもしろくて気に入ったので、行動心理捜査官シリーズも読んでみることしました。

オイディプスの檻と2巻以降の感想はこちらから
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行動心理捜査官

行動心理捜査官もすごくおもしろかったです。軽いテンポで進んで読みやすかったですし、あっと驚く感じに仕上がっていてよかってです。途中で犯人はこの人だ!!とか、ここはこういう心理だよねというのが絵麻さんより先にわかるとうれしくもあり、またもどかしくもありました。ただイケメン成分はオイディプスの檻より少なくて残念でした(笑)西野さんがイケメンならよかったのになぁ(笑)

 

表紙のイラストが惜しい!!

表紙のイラスト(写真?)が残念かなって思っちゃいました。自分の好みじゃないだけなんで、こういうのが好きな人は好きなのかもしれません。自分なら本屋さんで見かけたら「オイディプスの檻 犯罪心理分析班」の方の絵柄の小説は手にとってみようって思います。

 

こちらの「行動心理捜査官」だとちょっと大人向けなのかなと躊躇しちゃいますね。なんか勝手にどろどろしている大人物なのかなと思っていたんですよね。子ども向けの漫画っぽいイラストとかでも躊躇しちゃいますけど、もっとかわいい感じのポップでライトなイラストとか、綺麗な表紙とかでもいけそうですよね。

※以下ネタバレを含まない程度の感想です

 

心理学的説明用語

きちんと犯人の仕草なんかから行動心理を分析していて、それがちゃんと言葉として説明されていておもしろかったです。どうも心理分析とかって、うさんくさいって思っちゃいますけど、ちゃんと論理的に説明してくれると納得できますよね。というか読者としては納得しながら読みたいんですよね。そこのところがちゃんと満たされていて、読んでいて満足感がありました。

 

このシリーズはドラマ化してもおもしろかもと思いましたが、ビジュアル優先にならず、理屈っぽい説明台詞や独白ばっかりになって、つまらなそうですね(笑)もし漫画化するとしても、字が多くなりすぎて読むのが大変かもですね。こういう物語は小説だから楽しいのかもしれませんね。

 

まるで手品や超能力みたいで、知らないと驚きますね。楽しいですね。分析や観察って大事なんですね。でも一歩間違えれば詐欺師に向いているこっとですよね。誰しも共感してもらいたいし、自分ことを理解して欲しいですよね。人間の心理って複雑そうで居て単純なんでしょうか。

 

尖塔のポーズ

何気ない仕草やポーズにも意味があるんですね。尖塔のポーズってたまにやっている人を見ますけど、そんな意味があったのねと感心しました。今度から注意深く見てみようと思いました。私はやったことないポーズなんですよね。

 

いやはや私もそのポーズができるような心理状態になってみたいものです。でもね、人と会話するのにいちいち人の心理とか裏を考えていたら、楽しく会話もできませんね(笑)

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