七尾与史

ドS刑事5巻 さわらぬ神に祟りなし殺人事件 感想

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ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件

 

いつのまにか、ドS刑事の新刊が発売されていたなんてびっくりですよ。続きが出ていることに全く気が付いていませんでした!!うーん、常に自分が読みたい小説の新刊にアンテナをはっているつもりが、見逃していました。

 

他の新刊とかも、うっかり見逃しちゃっているものがあるかもしれませんね。大好きな作者さんの新刊はちゃんとチェックしているつもりなのにと、ちょっとショックを受けてしまいました。

今までのおさらいと6巻以降の感想はこちらから
ドS刑事 桃栗三年柿八年 4巻 感想
ドS刑事6巻 井の中の蛙大海を知らず殺人事件 感想

表紙がかわいい

表紙の女性はマヤママさん?それとも新キャラ?浜田さんのフライパンが気になります(包帯は気にならなくなりました・笑)事件に関係あるのかな?と読み進めていきました。今回、なかなか趣向が凝らしてあっておもしろかったです。

 

おもしろかったですが、ちょっと社会の闇というか、なんというかな部分が、読んでいて辛くなっちゃいました。深く考えさせられる物語でした。その深刻な辛さをいい具合に浜田さんが和ませてくれたような???気がします。というか彼は人間的に大丈夫なんでしょうか?いろんな意味で(笑)気になる存在です。

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

今回も安定のクロくてグロくて残酷で冷酷な思考のマヤちゃんと、しっかり物で面倒見のいいお兄さん的な存在のイケメン代官山さんのコンビが楽しくてよかったです。コンビというより代官山さんがマヤちゃんに引っ張られているだけかもしれませんけどね。

 

彼的には「どえらいもんに目をつけられてしまった」なんでしょうか?それとも少しはうれしいんでしょうか?ちょっと気になります。今回、代官山さんの心の中のつっこみが、めちゃめちゃおもしろかったです。こんなに、彼って切れ味がよかったでしたっけ?そしてこんなこと思っていたのね、という彼の普段の考えがわかっておもしろかったです。

 

安定のクロいマヤちゃんで安心

冒頭、まさかのご両親にお嬢さんをください場面ではないですよね?(笑)思わず「わお」って叫びたくなっちゃうくらい、事件はめちゃめちゃ陰惨でした。トルソって何?人間の胴体って意味らしいです。またひとつ賢くなりました。

 

いつの間にか代官山さんがどんどんあっち方面に詳しくなっていて驚きます(笑)なんだかんだで、マヤちゃんに付き合ってあげちゃう代官様が好きです。

 

コラボ

汐見坂涼太さん、なんか見たことある字面な気がしますね。もしかして同じ作者の七尾与史さんの他の小説の登場人物ですよね?どの小説の話だったっけ?と思ったら「圏内ちゃん」って出てきたんで、バリ3探偵さんですね。すっきりしました(笑)

 

ファンにとっては、こういうコラボな特別演出ってうれしくなっちゃいます。毎回だとちょっとあれですけど、たまにだとすごくうれしいです。思わず「にや」っとしたり、「くす」っとできるシーンです。

 

ドS刑事の今後

本当に浜田さんの思考回路が心配でならない。彼が報われる日は来るんでしょうか。一応、上司ですよね?そして今回、彼の特技が判明してびっくりです。そして途中の占い師のくだりとか、今後重要になってくるんでしょうか???気になります。非常に気になります。

 

今回の新キャラさんも、また次巻も登場するんでしょうか?楽しみです。もしかしてドラマシリーズに出てきた人物設定だったんでしょうか?

 

ドS刑事のドラマ

実はドラマを見る前に、あまりに原作と違う設定だということに、気が付いてしまって、原作が大好きな自分にとってはドラマをなかなか見ることができなかったんですよね。ムチを振り回すへそだしルックのマルサの女みたいな髪型の女性は、絶対に私の知っているマヤちゃんじゃない!!って感じで拒否反応が出ていたのです。

 

結局、家族におもしろいから見てみなよって言われて途中からドラマを見てみてみました。でもやっぱりドラマになじめませんでした。これは本当にあのドS刑事が原作のドラマなの?違う物語なんじゃない?と本気で思うほど違う物語でしたね。やっぱり私はドラマより小説の方が好きです。というか思い入れの違いかもしれません。

 

先にドラマを見ていたらそういうもんだと思っていたのかもしれません。そして原作を読んで、なんか違うとか言っていたかもしれませんね。

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