雨の日も神様と相撲を【小説感想】カエルと相撲と伝奇ミステリ青春ファンタジー。講談社タイガ文庫ですし、この作者、城平京さんだし今回もミステリ系だろうと思って読んでみてたら、あらびっくりまさかの相撲物でした。相撲物なんてうまれて初めて読みました。しかもカエルの神様が出てきたりとちょっぴり不思議なファンタジー物でした。
相撲を語る
主人公が意外にしっかりとしていてクール系でびっくりしました。相撲の取り組みを論理的に語れるなんてすごい。いつもああいうのは感覚勝負だと思っていました。
※以下少しだけネタバレを含む感想です
途中で殺人事件が絡んできてやっぱり推理物ミステリ?と思っていたら、途中ちょっとおどろおどろしくなっていき、途中で明かされる真実にびっくりしたりしました。でも最後は心温まる感じで思わず、にやけちゃうほほえましい青春ファンタジー物な小説になっていました。後読感はかなりよく、満足感で満たされました。心があたたまりました。前半、ちょっと相撲話が多くてなじめず最後まで読もうかどうか迷いましたが、途中で投げ出さず最後まで読んでよかったです。おもしろかったです。
以前城平京さん原作の「スパイラル ~推理の絆~」全15巻完結済み(漫画)がおもしろかったという記憶があります(もう内容を忘れてしまいましたが、いつも新刊が待ち遠しかった漫画です)アニメの「絶園のテンペスト」全10巻完結済み(漫画)もおもしろかったです。ヒロインズは全く好きになれなかったんですが(笑)話がおもしろかったです。絵も綺麗でよかったのでおすすめです。推理というか理論というか辻褄を合わせるために理屈をこねくり回していくのがおもしろかったです。続きがどうなるの!!どうなるの!!この先どうなっていくの!?どう解決しちゃうの?って感じですごく楽しかったです。
スパイラル推理の絆
絶園のテンペスト
絶園のテンペストは後半「はっ?おいどうした!?」って展開になってしまいましたが、おもしろかったと記憶しています。アニメしか見ていないので漫画がどういうストーリーだったのはわかりませんけどね。ヒロインズの性格がもっとよければもっと楽しめたんだろうなと思います。あと声優さんの豊永利行さんはいつも気弱なデュラララの竜ヶ峰帝人イメージだったので、コード:ブレイカーの天宝院遊騎とか、不破真広が同じ人の声だとは思えずすごく驚いたのを覚えています。声優さんてすごいんですね。ああいう演技もできるんですねと好感度アップでした。キャラ的には不破真広が一番好きでした。