夏休みですね。読書感想文の季節ですね。確かに毎年、読書感想文って何を書けばいいの!?って悩んじゃいますよね。おもしろいとかつまんない、じゃ1行で終わってしまって、もうこの先何を書けばいいの!?って悩んでばかりで先に進まず、ますます読書感想文が苦手になって、本を読む事すら苦痛に感じ始めるかもしません。本当は小説なんて楽しみながら読めばそれでいいと思うんですけどね。
夏休みになったので「ラノベの題名+読書感想文」で検索してこのブログに来られる方が多くなりました。なぜその本で感想を書こうと思ったの!?とちょっとそのことについて疑問を感じないでもないんですが(笑)推薦課題図書は読まなかったのかな?個人的にはどんな本を読んでもいいと思うんですけどね。小説を読んだだけでもすばらしいと思うのですが、夏休みの宿題で提出を求められる読書の感想の内容は、このブログに書いてある感想とは違います。おもしろかったよ、つまんなかったよではだめなのです。自分が読んだ本がいかにおもしろいかを宣伝する文章は求められていません。
なのでこのブログの本の感想をコピペで丸パクリしてもだめですよ。まぁそれだと折角、読書感想文の書き方を検索してきたのにって残念に思うでしょうから、私が思う読書感想文の書き方をお教えします。
読書感想文は自分語りをしよう
自分語りをしよう。これにつきると思います。自分の経験や感想や思いを述べれば、もう他人にはまねなんてできないオリジナリティあふれる文章になります。前半はおもしろかった、とかつまんなかったとかの感想でいいんです。本番は後半からです。
では具体的にどうしたらいいのか?ですよね。まず例としては「少年が夏休みに田舎のおじいちゃんちにひとりで行って、いつもぶすっと無表情であまりしゃべらない怖かったおじいちゃんと最後には心打ち解けるお話があったとします」実際にこういう話があるかどうかはわかりませんが(笑)
文章の書き出しは、なんでもいいと思います。たとえば前半を「少年とおじいちゃんの心が通い合ったところがいいと思いました」で締めくくるとします。その次は、「自分にも母方の祖父がいるのですが、年に1度夏休みにしか会うことはできませんが、田舎に行くのを毎年とても楽しみにしています」とか語り始めるのです。その後、延々と自分と祖父の思い出を語ればいいのです。ちょっと切なかったり心温まる話だったり、感動するエピソードなどが盛り込めればなおいいです。自分の体験談を書いてみましょう。自分の経験に勝るものはありません。
自分に田舎の祖父母なんていないよっていう人は、夏休みに家族と旅行に行った話でもいいのです。また田舎というところに行ったことがない人は、憧れを書いてもいいです。この話で花火大会のシーンがあれば、花火のことについて書いてもいいですし、カブトムシやセミをとりにいった話があれば虫について書いてもいいんです。海に行ったエピソードがあれば、水泳の話を書いたっていいんです「この物語では少年が海に行っておじいちゃんに泳ぎを教えてもらったシーンがあるんですが、僕はスイミングスクールで水泳を習っています」とかその後は水泳大会のことを延々と書けばいんです。またはいつも送り迎えをしてくれるお母さんに感謝の言葉を述べてもいいんです。
読んだ本とはあんまり関係ないような気がするかもしれませんが、これでいいんです。宿題で求められている読書感想文は本の感想ではなく、その本を読んで何を感じ、どう考えたかを自分なりの言葉で表現すればいいんです。
例2「ルドルフとイッパイアッテナ」
「ルドルフとイッパイアッテナ」という児童文学で感想を書いてもいいと思います。小学生低学年から中学年、高学年でも楽しんで読めると思います。私も子どもの頃に読みました。アニメーション映画化もされましたね。ルドルフに名前を問われて、俺の名前なんていっぱいありすぎて困るぜって感じで「俺の名前はイッパイアッテナ」ってかっこつけたのに、ルドルフに「イッパイアッテナ」さんってお名前なんですねって思われる哀れなボス猫さんに、思わずくすりとしたのを覚えています。前半はルドルフかわいい、とかイッパイアッテナかっけーとかでもいんです。ただ後半の読書感想をがんばりましょう。
この話の後半の書き方としては、自分も猫を飼っています。から始めて猫との生活を書くのもいいと思います。猫ってなんで水を飲んだらぶるぶるって顔を震わせるの?とか、なんでお風呂を覗くの?とか、猫が顔を洗ったら雨が降るのは迷信なのか?とか気になったことを調べてみるのもいいと思います。猫が病気になって動物病院に連れて行ったら、獣医さんの仕事に感動して、将来は獣医になりたいと思ったとかでもいいと思います。猫カフェに行ってみましたの体験感想でもいいですね。
猫なんて飼ってないよって人は、犬でもインコでもハムスターでも金魚でもいいんです。ペットなんて飼ってないよって人は、動物に対する憧れや、動物に関連する仕事、保健所のこと、動物園のこと、とにかくその本を読んで連想されるものすべてについて話を膨らませていいんです。猫が街をパトロールしていたら、自分たちの住む地域をパトロールしてくれている人達のことを書いてもいいですし、イッパイアッテナのように自分のあだ名や自分の名前の由来について調べて書くのもいいと思います。もう読書感想文なんて本当に何を書いてもいいんです。
例3「天と地の方程式」
このブログの本の感想にも書いている「天と地の方程式」という児童文学も大変おもしろいのでおすすめです。「天と地の方程式 読書感想文」でもよく検索されているようなので、この本を例にあげて読書感想文を書くならば、
・自分と友達との友情を書く
・仲間と力を合わせることのすばらしさで部活のことを書く
・古代の歴史や遺跡が好きになったのでそのことについて書いてみる
・数学の魅力にとりつかれたのでオイラーの定理とかを詳しく調べてみた
・自分も引越しをして転校していればそのことについて書く
・家族のありかたについて書く
などなど思いついたものを何でも書いてみて下さい。こうやって書いてみると他にも、たくさアイディアが浮かんできませんか?
例4「お任せ!数学屋さん」
同じく「お任せ!数学屋さん+読書感想文」でもよく検索されていますが、これも同じ要領ですね。
・有名な数学者さんについて調べてみたことを書く
・自分と友達の友情について書く
・そもそもアルゴリズムって何?
・囚人のジレンマがおもしろかったのでわかりやすく解説してみる
・他にもおもしろい定理などがあるか調べてみた
・嘘つき村と正直村って、とんちクイズじゃなくて数学的パラドックス問題だったの?
・世の中には賞金がかけられている数学の問題があるの!?どんな問題?
・セキュリティーや暗号の仕組みってどうなってるの?
など自分の経験ではなくても、気になったことや興味を持ったことについてとことん調べて、そのことについて書いてみよう。
例5「素数ゼミの謎」
「素数ゼミの謎」という本も読書感想文が書きやすい本だと思います。大人が読んでも興味深かったですし、小学生高学年から中学生でも理解きる内容だと思います。高校生ならもう少し難しい本に挑戦してもいいと思いますが、この本について書いてもいいと思います。
・そもそも素数って何?
・セミの生態について調べてみたよ
・地球の環境変化について調べてみる
・自分にできる環境問題対策って何があるんだろうか考えてみた
・氷河期って何?
・セミの他にもいる不思議な生き物について調べてみる
最後に読書感想文の書き方のまとめ
夏休みの宿題の読書感想文は、自分が読んだ本がおすすめだよというような紹介文を書くものではありません。読んだ本を踏み台にして自分にしか書けない、自分の経験や思いをふんだんに盛り込んだ自分語りをすればいいんです。その本を読んだことによって自分が何を感じたのか、何を思ったのか、今までどういう経験をしてきたのか、これからどうしたいのかを書きましょう。またはその本を読んで気になったことについて掘り下げてみるのもおすすめします。
・自分語りをする
・気になったことや興味を持ったことについて調べる
この2つのことに気をつけて、ぜひ今年は去年とは一味違った魅力的な読書感想文を書いてみてくださいね。