範乃秋晴

舞妓さんと怪盗大旦那 感想

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舞妓さんと怪盗大旦那 (メディアワークス文庫)

軽いノリな話かなと思いきや、意外に悲しいシーンやひどい描写が多くてびっくりしました。冒頭の警察がひどいです。(冒頭じゃなくてもひどいですけど…)あの男の人はどうなったんでしょう?その後、全く触れられていなくて…心配です。

 

2巻以降の感想はこちらから

桜かんざしの舞妓さんと怪盗大旦那2巻 感想

 

天然で済まされるのか?

うーん、舞妓ちゃん、いい子なんだけど×が弱いって設定どうなんだろう。方言も何度いっても直らないとか、よくそれで舞妓さんがつとまるなぁと…怪盗夜行の正体にも気づいていないみたいですし…途中で気づいたのかと思ったらそうでもなかったようで残念です。実は気づいているけど黙っているっていう設定の方がおもしろそうなのになぁ。大旦那さんも何かが足りない。というか人間的な深みがないというか。あとちょっとでもっと魅力が深まると思うんだけどなぁ。美形で金持ちでイケズ+何かを!!

 

※以下少しだけネタバレを含む感想です

 

舞妓ちゃんと大旦那さんの漫才っぽいやりとりのところはおもしろいんですけどね。あと警察の若い人がひとり仲間になったりするとおもしろいのになぁ。怪盗チームみたいになってばっさばっさと悪を切る、ぐらいの展開が楽しそう。どこぞの必殺なお仕事の人の時代劇みたいですけど(笑)

 

 

そして全体的(特に後半)にひどくゲスなシーンが多くてちょっとなぁ…もう事件とか絡めるのやめて舞妓さんと大旦那さんの漫才お座敷とかの方がおもしろそうだなぁと。

 

 

怪盗なら山猫。舞妓なら千代菊。

個人的にはこちらの小説の方がおすすめです。怪盗なら山猫。舞妓なら千代菊。悪を裁く怪盗で言えば神永学さんの山猫探偵シリーズの方がおもしろいです。舞妓で言えば奈波はるかさんの少年舞妓千代菊シリーズの方が好きです。

 

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