井上真偽

恋と禁忌の述語論理(プレディケット) 感想

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恋と禁忌の述語論理 (講談社ノベルス)

 

結論から言うとおもしろかったです。事件を動機とか証拠とかでさぐったり推理するのではなく、数理論理学で検証するという今までにない物語でした。数学的な話の大半は理解できていませんが(笑)変わった切り口でおもしろかったです。

 

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我慢して最後まで読むとおもしろい

ただ、20ページぐらいまでが苦痛でした。読むのを止めようかと思いました。でもがんばって読んでみようと思って正解でした。そこを乗り越えれば、おもしろかったです。様相論理の説明がわかりやすくて楽しかったです。全体的に自分には「数学ガール」よりわかりやすくてよかったです。

 

※以下少しだけネタバレを含む感想です

 

物語のところどころにあった違和感も最後にきちんと説明されていてよかったです。納得できました。シリーズ化されたら次も読もうと思います。主人公詠彦くんのまわりのキャラたちがなかなか魅力的でした。ネタっぽい人たちばかりです。彼の交友関係が不思議すぎる。気になります。

 

 

以下20ページ目までの感想

ヒロインが気持ち悪い。頭が良くて美人っていうのは「ビブリア」の栞子さんみたいなんですが、甥に対する接し方がおかしい。なんで従姉弟設定にしなかったんでしょう。これなら抵抗感はまだ少なかったのに。まだ出だし20ページぐらいしか読んでないんですけど、この先読んで大丈夫なんでしょうか?数学的な話はたとえ理解できなくても好きなんで気になるんですけどね。もう少し我慢して読むべきか否かとかなり悩みました。結果、諦めずに最後まで読んでよかったです。おもしろかったです。