以前から気になっていた作者の伊藤計劃さんなんですが、小説の内容も気になっていたんですが、この方がもうこの世にいらっしゃらないという事実を思うと勝手に悲しくなって涙があふれてきて本を手に取ることができませんでした。今回アニメーション映画化されるているということでそろそろ読むにはいい機会かもしれないなと思って、やっと意を決して伊藤計劃さんの本を読むことにしました。
生きているとは?
100ページを越えた辺りからやっとおもしろくなってきました!!でもやっぱり一気に読めるほどのおもしろさではなく、意外に読むのに時間がかかってしまいました。おもしろくないわけではないんですが、設定とか説明とかが長くて活躍しているシーンが少ないからでしょうか?映像で見れば楽しいのかもしれません。映画に期待します。映画は原作と全く一緒なんでしょか?それともアレンジされているんでしょうか?楽しみです。
※以下少しだけネタバレを含む感想です
生きているって感じるって何なんでしょう?ただ生きていれば幸せ?うーんいろいろ考えさせられちゃいますね。ジャンルはSFみたいですけどSFの定義ってなんだろう?自分によくわからないですけど設定とか世界観とかとても好きでした。
少女
少女つながりなんでしょうか、読んでいるうちに京極夏彦さんの「ルーガルー 忌避すべき狼」が頭にちらつく事が多かったです。少女物と言えば恩田陸さんの「蛇行する川のほとり」もおすすめです。あとはちょっとPSYCHO-PASSも頭に浮かんできちゃいました。いろんなものに管理されて生活するような窮屈さを感じる近未来なお話でした。情報開示している近未来つながりでいえば野崎まどさんの「know」のお話にも近い感じがしますね。途中「青き衣を纏いて金色の~」ってあってここでナウシカ!?と驚いてしまいました。
最後の解説のところで作者さんのことを語っていて涙してしまいました。最近本当に涙もろくて…次は「虐殺器官」と「屍者の帝国」も読んでみようと思います。