女性刑事さんと残念なイケメンたちが、事件の謎をプロファイリング技術を駆使して解いていくお話でした。途中で犯人がわかっちゃったけど、おもしろかったです。最近そういう思わせぶりなトリックにはひっかからなくなってしまった、ずる賢い知恵が働くトリックを見抜ける大人になってしまった自分です(笑)「あぁ、そういうことだったのか」とむしろ小気味良く騙されたい!!でも「結果はこうなるよね」と犯人を当てられるのもうれしい。「私の予想通りだったよね」と最後ににやりとできるのも快感だったりします。難しい問題です(笑)
すごくおもしろいミステリだったのでシリーズ化を希望します。軽快にことが運ぶけど結構、闇な部分もありでおもしろかったです。もっと彼らを見ていたくなりました。一緒に事件を捜査したいです。
初読み作家さん
佐藤青南さんは私にとって初読みの作家さんです。題名とイラストに惹かれてこの小説を読んでみる事にしてみました。「オディプス」の檻かと思ったら、「オイディプス」なんですね。オディプスコンプレックスって大学の発達心理学の授業で習ったから、自分的にはそっちの方になじみがありますね。オイディプスとオディプスは同じ意味ですよね?そういう意味の話なのかな?オディプスじゃなくてオイディプスだと思ってかっこいいなって思ったんですが、オディプスならそういう「オディプスコンプレックス」や「エディプスコンプレックス」の意味のお話かな?あまり好きじゃないテーマですが、どうなるんでしょうか。
オディプス?オイディプス?
そういえいば「オディプス」と「オイディプズ」のように日本語に訳すと同じ人が違う名前の響きや人みたいになっちゃうものって結構ありますよね。アレクサンダーとアレキサンダーとか、ユリウスとカエサルとか。微妙に違うのも混乱するし、すごく違うのも混乱しちゃいます。最近ではフランシスコ・ザビエルはジャビエルとかハビエルになっているらしいです。誰それ???(笑)
第一印象ファーストインプレッションは大事
初読みの作家さんは怖くもあり、また楽しみでもあります。初読みの作家さんって1作目にいい小説に出会えると、今まで刊行されている全作品を漁っちゃうですよね。でも逆に初めの1冊につまんない小説が当たっちゃうと、もう2度と同じ作家さんの本を読むことはないんですよね、自分。ということで今回の1作目がおもしろい小説であることを願って読み進めていこうと思います。
※以下ネタバレを含まない程度の感想です
残念なイケメンもとい残念すぎるイケメン
小説の出だし、いい感じです。残念なイケメン具合の説明や、ちゃんと主人公に共感できて今のところ楽しいです。どうやらこの小説、自分にとって当たりだったみたいです。イケメンさんが多く出てくるし主人公が女性だったので、作者は女性かと思ったら男の人だったんですね。これにもびっくりしました。とても楽しめる小説だったので佐藤青南さんの他の小説も読んでみようと思います。
調べてみたところ消防士シリーズや白バイシリーズはちょっと今のところ自分には興味はないかなという感じなので、次は今回の犯罪心理分析班に共通するところもありそうな感じの、行動心理捜査官シリーズを読んでみようと思います。非常に有意義な読書時間でした。やっぱりおもしろい小説に出会えた時の喜びっていいですよね。