妖怪さんたちが謎を解いていくお話です。いつの間にか2シリーズの8作目ですね。それなのに私はやっぱり「リベザル」の発音の仕方がわかりません(笑)心の中では「リベザル」と「リ」に力を入れて読んでいますが、種族的にはお猿さんでしたっけ?それならば「リべザル」と「サル」に力を入れて読むのが正しいんでしょうか?でも人間の子どもの名前としての発音ならやっぱり、前半にイントネーションをつけて読みたいですね。後半の「ザル」に力を入れると、なんか本当にお猿さんって感じがして、かわいそうになっちゃうんですよね。
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間合い
やっぱり今回も会話のテンポが悪いでね。悪いというか、これぐらいなら理解できるよねという感じで、言葉足らずで思わせぶりなヶ所が多いんですよね。内容がわからなくはないんですが、理解するのに時間がかかるので、折角物語りに引き込まれていた感情が一気に現実に戻されて、あれ?これってこういう意味でいいんだよね?と確認する時間がうまれて、もったいないです。こういうのって編集さんから注意されたりしないんでしょうか?毎回思うんですが、ちょっとこの部分だけは作者さんの独りよがりな感じが苦手で残念なんですよね。世界観とかキャラはとっても素敵なので、そこだけ気をつけてもらえると、もっと読みやすいのになって思ってしまいます。
整った容姿
秋が綺麗で美形なのは知っていますが、今回くどいほど彼の容姿に対する描写が多いですね。なんででしょう?今までそんな感じはしなかったように思いますけどね。呼吸をするように女性を褒め称えるザギ(座木)さん。もし彼がかっこよくなかったら通報ものなんでしょうね(笑)と思うとなぜかくすっと笑えてしまいます。
※以下少しだけネタバレを含む感想です
身の毛もよだつホラー物!?
今回はホラー物!?怖い夏のきもだめしを地で行く、ぐちょぐちょ系!?と途中までホラー系で怖かったんですが、途中から一気に楽しい感じになっちゃいました(笑)あれだけの恐怖はどこに行ってしまったんでしょうか?今回はそっち系で締めると思っていたので、自分の予想と違う執着点で驚きました。犯人は初登場でわかりましたけど、その理由もちょっと私が想像するのと違ってさらにびっくりしました。潤の抱えている悩みがいまいちわかりにくくて、ねおちゃんのありがたさが全く伝わらなくて残念でした。ふつうの子だったよね???
春夏秋冬
例の子どもたち4人が出てくるとは思わなかったのでびっくりしました。短編企画で送っていただいた本「深山木薬店説話集<薬屋探偵妖綺談>」を思い出しました。その後ちゃんと単行本も購入した私です。とても大切にしている本です。かわいいクローバーの栞が入っていて感動したのを覚えています。残念ながらトランプの絵柄のカードは、当たらなかったんですよね。どんなのだったのか未だに気になります。