読書記録+本の感想

フラワード弔い専花、お届けします。感想

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フラワード (ディスカヴァー文庫)

 

フラワード弔い専花、お届けします。この小説は初めて読む作家さんの作品です。毎回初めて読む小説家さんの本を読む時は緊張します。自分に合わなかったらどうしよう?とか、話がつまんなかったらどうしよう?とか考えちゃうんですよね。読書時間が無駄になったり、さらには私の時間を返せって感じになったら、もったいないなぁって思って、小説を開くこと事態が億劫になっちゃうんですよね。自分でも不思議です。わくわく感、めんどうだなって気持ちがせめぎあうんです。でも新しい作家さんは発掘していきたいんですよね。

 

案ずるより産むが安し

案ずるより産むが安しということわざにもあるように、1度とっかかりつがつけられれば事はスムーズにとても順調に進むことが多いです。今回もちょっとページをめくると物語りに引き込まれていきました。でもそれは冒頭だけでした。

 

※以下ネタバレを少しだけ含む感想です

 

1話目はまぁまぁそんなオチかなって感じでしたね。2話目に至っては何の誤解が解けたのかよくわかりませんでした。お花も何かのきっかけになった感じでもないですしね。ちょっと残念でした。題材はとってもいいのに、それを表現しきれるだけの技量がなかったのかなと残念です。

 

 

3話目。ちょっといきなり冒頭でそんなのやめてって感じでした。そういう話は読みたくないよ。気持ち悪くなってドン引きだよ。やるならもっとマイルドに憧れとか、初々しい恋心ぐらいにとどめておいて欲しかったです。そこはお上品にしてもらわないと読んでいて不快でした。特に本編にも関係なそうな描写でしたしね。こういうのってどういう層に受けるんでしょうか?

 

 

テンポが悪い?

うーん、なんか軽いノリの適当な会話についていけませんでした。たま子さんの立ち位置もわからない。頼れるお姉さんなのか老婆なのか。なんか釈然としないまま物語は進んでいきます。つぐみのおばあちゃんではないんですよね?シベリアって何?食べられるものなの?シベリアというお菓子ってどんなものですか?私が苦手な私には全くピンときませんでした。お菓子の描写もないので、たぶんお菓子だよね?と思っただけなのでした。あとでネットで調べてみましたけどね。

 

 

物語は唐突に収束していく

最後は怒涛のネタバレという感じで話が進んでいきます。唐突感満載でなんだかついていけません。ヒロインの扱いにもびっくりです。ご都合主義というかなんというか、いろいろ残念でした。おいしい和食とジェネレーションギャップってこの物語に必要だったのかなとちょっと疑問です。死語連発で読んでる人は楽しいのかな?ドンピシャな世代なら楽しいかもしれませんが、そうじゃないとぽかんってなるしドンピシャ世代でもなんか居たたまれない恥ずかしさに包まれてしまうような気がしてこの演出はでどうなんでしょうね。

 

 

題材がおもしろそうなだけにもったいない

葬儀に選ぶお花で花言霊という発想はよかったんですが、なんか全体的に残念でした。ミステリ風に仕上げてあれば、もっと自分好みだったかなと思いますね。死の真相を探るとか。これは殺人事件だ!!とかなって犯人を当てちゃうとか。そういう流れの方がよかったのかもですね。しかもこの小説、他のラノベとかの文庫本に比べると結構お値段が高いんですよね。びっくりしました。さらに残念な気持ちになってしまいました。