今度のQEDシリーズは金沢です。QEDシリーズはこれで何冊目なんでしょうか?巻末(?)を見てみたら、毒草師シリーズもQEDシリーズに含まれちゃっていますね。別シリーズだと思っていたのでちょっとびっくりしました。
いままでのおさらいはこちらから
事件に巻き込まれ体質の持ち主は誰?
奈々ちゃんとタタルさんの旅行です。そして沙織ちゃんの旦那さんとの関係はいつ何が起こるのか不安で仕方がないです。でもまだ子どももいないみたいですし、なんか事が起こるとしたら、この先の出来事なんでしょうか。今回起こるであろう事が関係するんでしょうか?事件に巻き込まれ体質の持ち主は誰なんでしょうか?読者からすると奈々ちゃんではなくタタルさんだと思うんですけどね。そして伊勢の話とかすっかり忘れている自分がいます。
謎多き神話の神様たち
菊理(くくり)媛神、どこかで聞いたことがある名ですが、多分小説かゲームで聞いたんだと思います。ですがその神様の出所が古事記にはほぼ登場せず、日本書紀にたった1行だけ登場する神様だなんて知りませんでした。それなのに彼女を祭る神社が全国に3千箇所もあるの?その謎がとても興味深いですね。月読(つくよみの)命より謎多き神様なんでしょうか?楽しみです。
※以下少しだけネタバレを含む感想です
今回も実際の事件は動機とかはまったく共感できませんでしたけど、この物語は実際の事件の謎解きより歴史の謎解きの方が興味深くておもしろいので、そういう風に楽しむ小説だと思っています。今回も白色のことがわかってよかったです。白は本来忌々しい色だったと初めて知りました。くくり姫が何者で、いざなぎのみことといざなみのみことに何を言ったのかも納得できてすっきりしました。今回も非常に有意義な読書でした。でも最後のあの人はどっちなんでしょうか?沙織ちゃんは今後どうなっちゃうんでしょうか?心配です。
短編
短編の方には大学1年生の奈々ちゃんがでてきました。変な勧誘を撃退したタタルさんの話は確かどこかで出てきた気がしますね。あまり覚えていませんが(笑)そして神社で起きた事件かは全く記憶にありません。どんな事件だったんでしょうか?私がすっかり忘れているだけなんでしょうか。
そして棚旗奈々ちゃんは眼鏡をかけた黒髪少女だったんですね。途中で眼鏡の色を黒から茶色にかえて恥ずかしがっている奈々ちゃんがかわいいです。そしてまだ桑原崇ことタタルさんを変人扱いですね。さらにいいかげんで、ずぼらでだらしのないダメ男だと思っていますね。これから奈々ちゃんのタタルさんに対する思いがどう変化していくのかも楽しみですね。タタルさんの唾が飛ばないように、手でコップに蓋をする奈々ちゃんがかわいかったです(笑)遊女の辛い話、歌舞伎などで幽霊物が流行った話にも納得でした。