「パドルの子」という小説は、イラストの雰囲気と青の色がすごくきれいだなと思って手に取った本なので、どういう内容か知らずに読み始めました。半分ぐらい読んだ時点では、まだ何が起こっているかよくわからないです。ファンタジー小説?というか主人公たちが何をしたいのかがよくわからないんですよ。ただ何かが起こっているのはわかる。誰を軸に据えて物語を読んだ方がいいんでしょうか?なんか主人公が主人公してないんですよね。
世界を変革するタイムリープ物?
読み終えました。結論としては広義のタイムリープ系だと思えばいいのかなという感じでした。しかも、がんばるのが、主人公ではないというかなり変則的な物語でした。うーん、よく考えてある物語だとは思うんですが、おもしろかったかと問われると、答えは否ですね。主人公と一緒にはらはらどきどきしたりとか、青春とかなかったでしね。
なんかこう主人公に感情移入してと一緒に楽しむってことや、主人公を応援したいって気持ちも湧いてきませんでしたね。主人公に明確な目的も、行動に信念も感じられなかったからでしょうか?物語的には終始何がどうなってるんだろう?っていう疑問符でいっぱいで、物語に入り込めなくて、楽しめませんでした。あとは結末がなぁって感じでした。もっとすっきり気分よく楽しく物語を締めくくって欲しかったです。
※以下ネタバレを含む感想です
自分好みに世界を変えるお話なんでしょうか?「電話」の字が「伝話」になっていたのは最初は誤字かと思っていました。ですがその1ヶ所だけではなく、あとのページの他の箇所も「伝話」になっていたので、わざとかなと思うようになりました。パドルの影響ですか?途中から車の存在がなくなってびっくりです。しかもごく自然に主人公に気付かれることなく変更されています。その辺は上手に描かれていて、うっかりしていると疑問を抱くことなく読み進めてしまいそうです。
三輪くんがお母さんのためにしているんだろうか?と思い始めました。さらに飛び降り自殺したはずの生徒も未遂にかわっちゃったみたいですし、やっぱり誰かのパドルの影響ですよね?英語の先生が大森先生じゃなくて小林先生になったのもパドルの所為?っていうかその野球部の子は小林先生?っていうかそもそもパドルってなにさ?と混乱したまま話は続いていきます。
公衆電話
そう言えば公衆電話って久しぶりに聞きました。最後に使ったのはいつでしたでしょうか?もう公衆電話の使い方も忘れてしまいましたね。お釣が出ない仕様でしたよね?この世界とは違う世界なのかなぁ。なんで本当に100円玉でお釣がでないんでしょうか?不便ですね。あぁそう言えば10円玉じゃなくてテレホンカードを使っていたような気がしますね。テレホンカードなんていう存在も今の今まで、すっかり忘れていましたね。この小説のおかげで懐かしいことを思い出しましたよ。いつのまにか携帯電話やスマホといった便利な物に移行していたんですね。時代の流れに驚きます。
最後に
最初、三輪くんが亡くなって、主人公の水野くんが彼を蘇らせるお話かと思いましたが、なんか違う感じで物語が進んでいきました。ヒロインが何かをしているの?何をしているの?自分のためというよりは、三輪くんのため?やっぱりお母さんが生きていると判明しました!!やっぱりいろいろ私の予想した通りの物語でした。それにしても水野や水原と水源の字面がややこしいです。奥くんの理科の教科書にはなんて書いてあったんでしょうか?水野耕太郎くんのことですよね?