2018年6月22日(金)公開のオンリーザブレイブという映画を見てきました。題名だけでは何の映画かわからず、勝手にブレイブ・オブ・ザ・ファイヤーだと思っていました。消防士の話なんだろうなということはわかっていたので勝手に脳内でファイヤーってつけてました。そしてさらに邦画だと思い込んでいました。おまけにアメリカ映画のリメイクだと思い込んでいたので、題名もなんで英語なの?と激しく勘違いしていました。この映画の元になった山火事があったことも知りませんでした。アメリカでは誰もが知る有名な山火事の事件なんでしょうか?
オンリー・ザ・ブレイブ 感想
山火事を消火する男たち(ホットショット隊)の熱い物語でした。屈強な体と本当に強い精神力と勇気(ブレイブ)がないと出来ない仕事だと思いました。消火活動には体力だけではなく、知力も必要なんだということを恥ずかしながら今回初めて知りました。風向きや天候、雲を見てこれからの天気を予想し、今後の炎の速度や方角を見極めて迅速に行動しなければならず、想像以上に過酷なお仕事でした。ただ火が出ているところに水をまけばいいというそう単純なお話ではありませんでした。
改めて消防隊員たちのその勇気と行動力に脱帽です。火に対する心構えや覚悟が中途半端ではできないものだと感心しました。こういう職業の方がいてこそ、街の平和が守られているんだなと思いました。山火事の規模が日本とは桁違いですごく怖かったです。本当に火が恐ろしいと思いました。そして涙なしでは見られないお話でした。炎の映像が迫力があって、すごかったですしまた、恐怖心も抱きました。殉職が多い仕事だと容易に想像できて、でもその職業がなければならない街に必要な職業だということも理解できるので、とても辛かったです。
※以下、ネタバレを含む感想です
涙が止まらない
涙なしでは見られないお話でした。事実を元にした映画だということだったので、こういう終わり方をするんだろうなと予想できていたのが余計に辛かったです。映画を見終わった後も本当にやるせない気持ちでいっぱいでした。辛くて悲しくってこちらのやる気も失せてしまうぐらい、どこに怒りや悲しみをぶつけていいのかがわからないという感情がうまれました。残された家族も辛いですが、ひとりだけ生き残ってしまった人の罪悪感や仲間との大切な日々の思い出などを思うと自然と涙が溢れてしまいました。
火は防ぎようがないの?
あの防火シートはもっと強力なものを作ることはできなかったんでしょうか?息ができれば助かるんじゃなかったの?それともそれはすぐ救助が来ることを前提としたものだったんでしょうか?どうやったら人命を助けることが出来たんでしょうか?とあれこれ思い悩んだりして辛かったです。所詮人間が火に立ち向かうことなんてできないのかもしれないと自然の猛威に恐怖したりと、なんだかとても心が疲れてしまいました。精神的にとても辛かったです。
あとは上司が無能だと部下が大変ということでしょうか。あと指揮系統はどうなっているんだ?とか思ってしまいました。もっとちゃんと連携が取れていれば命が助かったのかもしれないと思うと本当に苦しかったです。いい映画でしたが、フィクションではなく事実を元にしているという映画というのが重くて切なかったです。ところどころくすっと笑えるシーンがあるのが、余計に辛く感じられてしまいました。最後の実際の人物であろう方々の写真のシーンがとても胸を締め付けられました。心がとても切ない気持ちでいっぱいになってしまう映画でした。できれば希望と救いが欲しかったです。