卑弥呼と聞くだけでテンションが上がります。古代遺跡とか大好きです。存在は知られているのに、その多くが謎につ包まれている神秘的な女性です。書物に残っているのは、魏志倭人伝の中にたった数行、邪馬台国のことが記されているだけとかでしたっけ?それは邪馬台国までの道のりでしたっけ?
後漢書東夷伝とは別の書物ですか?古代の時代が好きです。謎や秘密が多くて、いろんな風に想像できるのがいいんですよね。浪漫です。ミステリーです。彼女が納める国はどこにあったんでしょうか?近畿地方?九州地方?実は中国地方だったり?とか考えるだけで楽しいです。
いままでのおさらいはこちらから
■QED 月夜見 感想
■QEDシリーズ 白山の頻闇 感想
■毒草師4巻 七夕の雨闇 感想
■鬼門の将軍 感想
■軍神の血脈 感想【楠木正成秘伝】
卑弥呼の葬祭 天照暗殺 感想
どんなキャラが出てくるのかな、新たなる登場人物さんが出てくるのかなと思って楽しみにしていたら、萬願寺響子さんでした。ということはもしかしてシリーズ2冊目になるんでしょうか?前回は平将門でしたよね?
七夕の話は毒草師さんシリーズ御名形史紋さんの方だったので、萬願寺響子さんの物語としてはカウントはしない方がいいのかな?今回の小説は日本の歴史シリーズとでも言うんでしょうか?
今回もすごくおもしろかったです。やっぱりいつもの通り現実の事件の謎より、歴史の闇の謎の解明の方がおもしろかったです。そんな発想はなかったよっていうことの連続で、すごくためになりました。思わず納得してしまいましたよ。
今までQEDシリーズで教えてもらった内容がたくさんあったので、下地ができていたから理解しやすかったのかもしれません。神様のお話や用語の成り立ちなど、今回も感心したり納得したり楽しかったです。そしてすごく自分が賢くなったような気がしておもしろかったです。
地名や語源
歴史って奥が深いなっていうか、闇とか多すぎなんだろうなと改めて思いました。考えれば考えるほど怖くなっちゃいました。あとは安易に現代の人が地名を変えてしまうのも問題ですよね。
ちゃんとその土地の特製にちなんだ地名をつけているのにねと思ってしまいます。あとは「絆」の語源があまりいいものじゃないというのも驚きでした。言葉の成り立ちを知ることは大事だなと思いました。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
というか西田真規君!!御名形さんに連絡ぐらいとってあげようよう。男として見損なったぞ!!そしてまさかの桑原崇さんの登場でした。ニアミスぐらいで終わるのかなと思いきや、がっつりQEDシリーズのように謎を解いちゃってましたよ!!
もちろん現実の事件も歴史の謎もです。ちょっとびっくりしました。このシリーズに3冊目があるとすれば御名形史紋さん桑原崇さんに続いて、誰が探偵役になってくれるんでしょうか?
時代設定
DNA鑑定が行える時代設定なんですね。初めて作中のそれらしき年代がわかる記述がありました。昭和39年うまれの人が37歳だということでした。QEDシリーズとかもこの辺りの年代のお話なんですね。
次回作は?
そういえば、今回は鳴上漣くんはとくに活躍していませんでしたね。というか逆に…されてしまっていましたけどね。そして響子さんが結構いいお姉さんで安心しました。次回作もあることを願っています。楽しみにしています。
今度はどんな歴史の闇に迫ってくれるんでしょうか。期待しています。目次に秘密があったんですね。この暗号手法は、他の小説でも見たような気がしますね。どの小説でしたっけ?