若おかみは小学生という題名だけ聞いたことがあり、その小説の存在だけを知っていました。子ども向けの小説だなと思っていました。題名だけで勝手に物語を判断すると、児童福祉法の観点から考えるとどうなんだろうと勝手に心配していた物語でした。
理由はともあれ、小学生が旅館の女将をするってことですよね?この度まさか自分がこのアニメの映画を見ることになるとは思ってもみませんでした。ということで「若おかみは小学生」の試写会に行ってきました。
若おかみは小学生の映画感想
想像と全然違う物語でした。旅館で一所懸命に奮闘する子どもの物語だと思っていたので、幽霊の出現にも驚きました。そしてファンタジー重視かと思いきや、物語の内容が結構ヘビーでびっくりしました。胸が苦しくなります。
絵柄がかわいいのにそのギャップにびっくりします。かわいそうで辛くなります。重たい内容です。涙が溢れてきます。そういう描写はさらりと演出して欲しかったですね。そしてそういう場面の時間も短くして欲しかったです。
演出が怖かったです。そこには力をいれないでよって思いました。トラウマになっちゃいそうですよ。身がすくむ思いをしました。
辛い場面はあっさりマイルドにして欲しかった
小学生の女の子が辛いけど、がんばって前向きに生きてるぐらいでよかったのになという感じでした。大人でもPTSDを発症しちゃいそうなシーンが多くて苦しかったです。原作は読んでないので原作がどういう物語かわかりませんが、映画はあんまりおすすめできませんね。
特に小さい子どもたちには、刺激が強くて辛い場面が多くて見せたくないなと思ってしまいました。絵柄がかわいいので、楽しい物語だと期待していた所為で、余計に辛かったです。
原作はおもしろそう
原作小説のレビューを読む限り、とてもおもしろそうなので今度読んでみようと思います。きっと映画と小説では全然違う雰囲気で子どもが楽しめる物語になっているんでしょうね。主人公のおっこちゃんが小学何年生かもわかりませんでしたね。
それぐらい教えて欲しかったですね。クラスメイトの松木ちゃんはこの字なのかな?そしてそれは下の名前?それとも名字?でもあの子が「まつき」って言っているので下の名前でしょうね。
対象年齢は何歳?
小さい子どももたくさん見に来ていましたけど、楽しくなさそうでした。序盤の幽霊ぐらいは楽しめていたような気がしますけどね。というか小さな子どもには見せたくないアニメでした。
子どもには、もっと楽しくてわくわくする冒険物語のようなアニメを見せてあげたいですね。そしてちょっと長く感じました。もっといらないシーンなどを省いてもよかったじゃないかなと感じました。ファッションショーのところとか、占い師のくだりとか。
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
原作の詳細ははこちらから
幽霊とはなんぞや?
あと幽霊設定はなんだったんでしょうか?おばあちゃんとうり坊の物語が始まるのかと思いましたが、始まりもしなければ終わりもしませんでした。もやもやします。なにか明確なオチをつけて欲しかったです。
それにしても、みねこちゃんの少女時代が美人すぎてびっくりしました。あともうちょっと、うり坊のビジュアルはなんとかならなかったんですかね?そして唐突に幽霊話が終わってびっくりしました。納得できる理由を教えて欲しかったです。
メインストーリーは何?
女将修行をがんばるとか、おばあちゃんと孫の絆に焦点を当てるとか、おばあちゃんとうり坊の話にするとか、いろんなお客さんに対応する女将奮闘話にするとか、幽霊ファンタジーを強化するとか。
あかねくんとの交流を描くとか、クラスメイトたちとのやりとりを楽しくするとか、神楽の舞に力をいれるとか、もっと的を絞って欲しかったですね。といっても原作を知らないので、原作はまた違った話になっているのかもしれませんけどね。
声は大事
あと声優さんがプロじゃないよねって感じの人が多くて、滑舌が悪くて何を言っているか聞き取りづらかったです。字幕が欲しいなって思っちゃいました。
逆にプロの人はとても上手で安心して聞けましたが、下手な人との差が浮き彫りになっちゃって、そこだけ別世界でした。声って結構重要なんだと改めて認識しました。
これで終わり?
最後は、もやもやします。幽霊のオチももうちょっと何とかしてほしかったです。それと、もう少し後日談が欲しかったですね。すっきりさっぱりとした気分になれる感じで物語を締めくくって欲しかったです。
物語の余韻に浸れない
映画が終わったあとの映画館の雰囲気は暗かったですね。楽しい映画だともっと皆きゃっきゃと、一緒に来た人と感想を言い合うんですが、今回はそんな場面には出くわしませんでした。
物語の余韻に浸りたくない映画でした。アニメだから安心して楽しめると思っていただけに、余計にショックでした。