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地獄くらやみ花もなき2巻 生き人形の島 感想

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地獄くらやみ花もなき 弐 生き人形の島 (角川文庫)

 

ファンタジーでミステリで和洋折衷な感じの「地獄くらやみ花もなき」の小説の続編が発売されてうれしいです。今回はお人形さんて的ホラー物でしょうか?それともそこはファンタジーではなく本格ミステリなんでしょうか。楽しみです。表紙の遠野青児さんがかっこいいですね。本当に馬子にも衣装という感じですね。ぜひ美少年のあの姿も見てみたかったですね。

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地獄くらやみ花もなき1巻 感想

地獄くらやみ花もなき2巻 生き人形の島 感想

登場人物の名前などの古式ゆかしきな感じの旧字体の漢字が心躍りますね。ちょっと懐かしい日本って感じで好きです。でもパソコンで漢字変換できなくてちょっとイライラしちゃいます。綺麗な漢字なのにもったいないです。毎回手書きパッドを使うのが大変です。

 

※以下、少しだけネタバレを含む感想です

 

新キャラの緋(あか)さんがなんか嫌な奴ですね。登場人物紹介欄では好印象だっただけに悔やまれます。西條皓(しろし)さんは瞬間移動とかできないんですね。勝手にそういうものはお手のものだと思っていました。超能力系のファンタジーが使えると思い込んでいました。紅子さんにはどんな任務が課せられているんでしょうか?今回は主従ふたりだけの旅です。

 

ジャイアニズム

また出たジャイアニズム!!この作者さんはやっぱりジャイアンが好きですよね。青児の名前の由来がすさまじかったですね。びっくりしました。凛堂棘(おどろ)さんって意外にしゃべり方が丁寧ですよね。怖そうな人ですが品がありますよね。紳士的なイメージがあります。

 

日本霊異記

日本霊異記って本当にあるの?平安時代に編纂された仏教説話集なの?気になる存在です。今回は彼らの魔王勝負はどうなったんでしょうか???そして小野篁さんがボート運転ができちゃうことにびっくりです。そこは何か不思議な力が働かないの?それこそ瞬間移動できないの???っていう彼は幽霊的存在じゃないのか…

 

新キャラの予感

2巻は新キャラの予感では終わりましたね。楽しみです。何気に一番好きなキャラになりそうな気配です。存在だけは前から匂わせてあったので気になっていたキャラなんですよね。彼はどうやって復活するんでしょうか。そもそもどうやってそうなちゃったんでしょうか?

 

そしてあの人との因縁がどうなるのか、さらに何を企んでいるのか楽しみです。中世的な美形で悪そうな人って感じで心惹かれます(笑)最後にちゃんと双子の荊棘ケイキョクの意味もわかって次回が楽しみです。

 

物足りない

今回も人間という生き物の方が化け物より怖いかもしれないというお話でしたね。そして今回はミステリ的にも勝負的にもいろいろと物足りなくて残念でした。動機もなんだったかよくわからなかったですね。紅子さんも全然活躍していませんしね。棘さんもあんまり探偵してませんでしたしね。

 

前回の方が探偵してましたよね。折角のクローズドサークルミステリーだったのに!!一冴(かずさ)紫朗(しろう)の絢辻(ちょんふたつの漢字が出ない)兄弟のキャラが気に入ったので、また彼らに出番があることを期待しています。