「八雲京語り 宮廷に鈴の音が響く」という小説が評判がよかったので、手にとってみました。羽根川牧人さんは初めて読む作者さんです。字面かすると男性かなとも思うんですけど、小説家さんだと女性だけど割りと男っぽい名前で活動されている方って沢山いるので、実は女性かもしれないなとか考えました。
富士見L文庫は一応女性向けレーベルですよね。でも表紙をめくったところに「方言男子」と書いてあったので、作者さんはどうやら男性のようです。どんな文章を書かれるのか、とっても楽しみです。
2巻以降の感想はこちらから
■八雲京語り2巻 宮廷に雲雀舞いいづる 感想
八雲京語り1巻 宮廷に鈴の音が響く 感想
文章もとても読みやすく、またキャラクターもとっても魅力的です。作者さんが男性とは思えないほど、女性の心がわかっていらっしゃるって感じですね。好感が持てるタイプの主人公で、安心します。
物語は、そういくかと思いきや、違った方向に進みましたが、それがとてもおもしろくなってきました!!って感じでよかったです。応援したくなっちゃいます。最初はそういう恋物語だ思っていたら全然違いましたね。そして楽しくなってきました。
方言
読み終わりました。楽しかったです。これを気に羽根川牧人さんの他の小説も読んでみたくなりました。作中の方言は、作者さんの出身地の出雲弁ではなく、九州の言葉っぽい感じがしますね。敢えて、そうされたのでしょうか?
※以下、少しだけネタバレを含む感想です
漢字が美しい
人物の名前とか名称の漢字が、雅で響きが綺麗でいい感じです。でも振り仮名は、振り仮名がなくても名前を覚えるぐらいまでの、何十ページかはずっと振っていて欲しかったですね。
「暮明」は「くれあき」だっけ?「くれあけ」だっけ?「鈴鳴」は「すずなる」なのか「すずなり」なのかとか、とか何度も振り仮名が振ってあるページまで戻っちゃいました。「鎬雨」「しのぎあめ」は単純に読みが難しいですね。
今後の2人の関係に期待
今後の雲雀ちゃんと鈴鳴ちゃんの関係に期待です。はやく鈴鳴ちゃんよ、大きくなぁれ。そして最初はかっこよかった暮明が、途中からイラっとさせられる人物になっちゃったのは残念でしたね(笑)
続編が出るかどうかはあとがきでは、どうなるかわからないというこでしたが、現時点では「八雲京語り」は続編も出ているので、これから2巻を読みます。楽しみです。この小説が人気があったということですよね。
おもしろかったので、それも頷けます。途中、中宮様が黒幕で怨霊って感じのどす黒い気配を漂わせていたのに、何もなかったですね。次回への伏線だったら、おもしろいですね。
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