表紙のイラストがなんか怖くて、手に取るのをためらっちゃいました(笑)おとぎ話の昔話をモチーフにした謎解き系のミステリ小説ですよね?
むかしむかしあるところに、死体がありました。 感想
おもしろくって一気に読んでしまいました。続きはどうなるの?謎はどう解決するの?と楽しみながら読めました。子どもの頃から慣れ親しんでいるお話が下敷きとしてあると読みやすいですね。
※以下、ネタバレは含まない程度の感想です
1話目の一寸法師(一寸法師の不在証明)
なかなか考えられていて、物語に引き込まれました。
2話目の花さかじいさん(花咲か死者伝言)
ちょっと怖かったですね。でもよくやったという感じでしょうか。
3話目の鶴の恩返し
途中で、ん?もしかしてと気が付いたお話。よく考えられていますね(つるの倒叙がえし)
4話目の浦島太郎(密室竜宮城)
どこかで読んだ気がするお話ですね。アンソロジーで読んだ気がします。すごくおもしろくて、よく考えてあるなぁ。新しい浦島太郎の解釈だなと思った記憶があります。でもイラスト図があったかどうかまでは覚えていません。ありましたっけ???
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■新鮮THEどんでん返し 感想
5話目の鬼が島の桃太郎(絶海の鬼ヶ島)
ん?誰が犯人?どういうこと?と混乱しましたが、最後の謎解きの解説がおもしろかったです。謎が解けてすっきりしました。そしてここでは桃太郎って怖い存在でしたね。肌が白くて角がないのが怖いって感覚に驚きましたね。誰を主人公にして物語を見るかで、こうも善人と悪役が入れ替わっちゃうものですね。