西尾維新さんの美少年探偵団シリーズも今回で4冊目ですね。いつも刊行ペースがはやくてうれしいんですが、読むのが大変です。掟上今日子さんシリーズや化物語シリーズとか次々と新作が出ますが、本当にひとりで書いてるの!?
実は西尾維新って個人名じゃなくて集団で創作活動をするグループ名なのでは!?なんて疑っちゃうほど(笑)速筆ですよね。すごいです。しかもどれもおもしろいなんて、才能に嫉妬しちゃいます。
今までのおさらいと5巻以降の感想はこちらから
■美少年探偵団1巻 きみだけに光かがやく暗黒星 感想
■美少年探偵団2巻 ペテン師と空気男と美少年 感想
■美少年探偵団3巻 屋根裏の美少年 感想
■美少年探偵団5巻 パノラマ島美談 感想
■美少年探偵団6巻 D坂の美少年 感想
■美少年探偵団7巻 美少年椅子 感想
■美少年探偵団8巻 緑衣の美少年 感想
■美少年探偵団9巻 美少年M 感想
■美少年探偵団10巻 美少年蜥蜴(光編)感想
■美少年探偵団11巻 美少年蜥蜴(影編)感想
押絵と旅する美少年
今回もキャラ同士の会話や語り部ちゃんの語りは、めちゃめちゃおもしろかったです。思わずくすりとしてしまう箇所が多発です。会話や文章はとても楽しめました。が、なんか物足りない!!事件的な謎解きの着地点はそれでいいの???っていう感じで今回は探偵というよりほのぼの日常系(?)という感じでした。
またまた強烈なキャラクターの登場です。おもしろいです。きっとあの子ですよね???ちょっと想像と違いましたけど(笑)今回、題名は「押絵と旅する美少年」なんですが。全く旅はしていないぞ!!勝手に修学旅行の話かと思って期待していたので残念です。旅は次の巻な感じがします。そして押絵が何なのかが判明しました。押し花ではなかったです(笑)
※以下、核心に迫ったネタバレはしない程度の感想です。
今回も語り部まゆみちゃんの毒舌は暴走気味で大変おもしおろかったです。まさかの不良くんの「ブギーポップ」発言が上遠野浩平さんファンとしてはうれしいですね。不良くんとまゆみちゃんの掛け合いは最高ですねっていうか不良くんが最高なのか!?
私はこの物語の中で不良くんが1番好きです。ってまた、まゆみちゃんってば「不良」くんってお口に出して言っちゃってるけどそこはもういいのか?(笑)もうつっこまないのか「不良くん」!!
あだ名が定着
いつのまにかまゆみちゃんの「不良くん」「生足くん」「天才児くん」というあだ名は仲間である美少年探偵団のメンバーに認識されていました。あっまゆみちゃんって美形嫌いの設定だったんですね。忘れるどころか知らなかったぐらいに近い感覚ですが(笑)
押絵って押し花じゃなかったんですね(笑)まゆみちゃんの無駄な女子力!!ぜひイラストつきで見たかった!!不良くんがやっぱり好き過ぎる!!
オットマン?最近おしゃれな家具がたくさんあってわからない(笑)足置き台という認識でいいんでしょうか?小さい椅子?
前置きが長すぎて、すっかり忘れていました。まゆみちゃんの生徒会長へのお願い事って本当になんでしたっけ?読者は内容を聞いてたっけ?聞いてないはずだよね???まゆみちゃんの悩みって何でしょう?
なんだかんだ言いつつ助けてくれる不良くんが好きだ!!っていうか言いたい事を言い合える関係が素敵だ!!料理もできるし会話も楽しいし守ってくれる不良くんが一家に一台欲しい!!
リーダーはふんぞり返っているんじゃなくて、結構よく働くのね。なんていい子だ!!かわいいなぁ。ふきんでちゃんとテーブルを拭くリーダー!!
語彙力を増やしたい
カワバンガって何?まだまだ私の知らない言葉ってあるんだなぁと感心しながら読んでいます。カワバンガとはサーファー文化における「うまく波に乗れたぜ」「やったぜ」「すごいぜ」みたいな言葉らしいです。あとは今回も知らない言葉がたくさん。もっと勉強せねばですね。
コンテキスト:文脈。
アフォリズム:真理。真髄。戒め。金言。格言。
最後に
おもしろかったけど、今回あんまりメンバーが活躍してないですね。ふだつきらいくん率いるチンピラペッピン隊やトゥエンティーズも登場しなかったですしね。美少年探偵団のメンバーの不良くんは一応掛け合いをしていましたけど、生足くんはほとんど出番なしというか活躍場面がなかったですよね。
物語的な大事部分でなんで彼なんだろうと彼じゃないんだろうって読んでいて気になったところも最後にきちんと言及されていてよかったです。彼らに女心を分かれっていうほうが無理なのかな?そして生足くんは短編で大活躍していてとてもよかったです。次回のパノラマ島の冬期合宿が楽しみです。今度こそはちゃめちゃな感じでみんなに活躍の場面がありますように。
関連記事
■美少年探偵団5巻 パノラマ島美談 感想